狩られるものと狩るもの ページ23
潮の匂いが鼻腔をくすぐる
冷たい風が頰に当たる
53番
私の手元のカードには紛れもなくそう書いてある
ー53番はポックル…
「お前、相手誰だ?」
キルアに声をかけられた
『どうして?』
「変な顔してるからさ、ゴンとか俺に当たったをじゃねぇの」
頭をクシャッと撫でられる
いつもならムスッとなるが、
何故か居心地良く感じた
『ん〜ん、キルア達じゃ無いよ』
微かにはにかんだ私を見てキルアもはにかむ
暫く撫でられ満足したのかキルアが撫でるのをやめた
「そろそろ着くみたいだな」
『うん…』
遠くに島が見えてきた
四次試験は狩られるものと狩るもの
私は、ポックルを狩らないといけない
もしくは誰か3人狩らないといけない
私は後者にする
『私も緩くなったわ』
「そうなのか」
『ええ、かなりね』
クスリと笑った
本当に私は生ぬるくなったと思う
蜘蛛の皆といる時もよく笑ったし
楽しかったが
こことは少し違う
歪んだ愛情を注がれた
ここは、私の知らない愛情を注がれた
キルアやゴン達に。
きっと蜘蛛の皆や団長にゴン達を殺せと言われても殺せないだろう
私は、自分が思っていた以上に皆が好きになっていた
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リコエア - やうさぎであっています。ややこしくて御免なさい。 (2018年1月29日 14時) (レス) id: 6a272d33c5 (このIDを非表示/違反報告)
私以外の作者様は全員神様仏様だと思う - やうさぎと読むのですかやとと読むのですか?もし銀魂からとっているなら野兎ではなく夜兎ですよ、偉そうにすいません、間違っていたらすいません (2018年1月28日 10時) (レス) id: ce9256483a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リコエア | 作成日時:2018年1月14日 17時