東さんの夢事情 (ページ43)

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一度お昼休憩を挟んで午後の部。とのことなので腰を上げて皆のもとへと急いだ。

「あ、Aちゃん！」
「やっほー。皆お疲れ様」
「ありがとうーー！」
「東どうだったー！？」
「めっちゃかっこよかったよ」
「やったー！まあでももっと活躍出来たらよかったんだけど……」
「そっか……」

　スタートラインに立とうとすらしない私には何も言葉が見つからない。曖昧に微笑む。話は続いていき、結果お茶子ちゃんと蛙吹ちゃんと食べることになった。

　私はいつも食べている通りうどん。私が戦うわけではないけれど、今度は他にも人がいるところでの観戦だから、考え込み過ぎないようにスタミナを蓄える気持ちで肉うどんにした。お茶子ちゃんは白ご飯とそれに合うおかず。蛙吹ちゃんはバランスの良いご飯を食べている。

「うどん好きなん？」
「美味しいからね。スープとかいい味しない？」
「それは確かに……」
「肉うどん、最近はあまり食べてないわね……」
「今度食べてみたら？ここのは特段美味しいよ」
「ふふ。ええ、食べてみるわね」
「うん。食べてみて」

　ニコニコと和やかにご飯を食べた。向かい側には飯田君と障子君、口田君もいて楽しそうに話している。私はあまり飯田君とお茶子ちゃんと緑谷君以外の子達と話したことはないけれど、お茶子ちゃんや飯田君は話したことがあるみたいだ。私ももう少しだけ他の子達と話してみようか。……勇気は有り余っているだろうか。誰かと関わるのも流れでってことが多かったから、自分から関わって……いけるのか不安だなぁ。