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思い出してから数ヶ月経ち、2月。
僕は授業を全く聞かずに窓の外を見る。外は薄暗くなっていてチラホラ雪が降っていた。
『(皆は今……何処で何をしているのだろう…)』
元気にしているのかな。
未だに顔や名前は思い出せ無いけど、凄く大切で、大好きな人達。
＿＿＿＿
「Aー！ほらこっちー！」
＿＿＿＿
『(会いたいなぁ。顔と名前思い出せてないけど)』
そうして短かったような長かった小学生が終わった。
そして中学に上がって2年。春。
校舎や体育館、並木道にピンク色の花が顔を出した季節になった。
私は来年卒業生となって高校生にもなる。…これは早とちりし過ぎか。
相変わらずの虐めは続いているものの何とか友達を作ることが出来た。琴葉ちゃん。
彼女とは中学入ってすぐ仲良くなった。まぁ…向こうから話しかけてもらえただけだけど。
…それに僕の事をよく分かってた。初めて会ったはずなのに前からずっと分かっていたかのように。
「A〜……なーしてんの」
心の中で噂をすれば。
『桜を見て浸ってた』
「卒業生でもあるまいのに浸る必要あったん」
『…じゃあ見とれてた』
「ごめんごめん！変えんでええから！浸ってたんやね？はいはい！」
まぁそんなもんでいつもはこんな感じじゃないけど仲良くなった。
「A〜。始業式ー。…欠席すんのけー？」
『…今行く』
始業式が始まってから30分。
あまりにも校長先生の話が長い。入学式や体育祭とかも校長先生の話が物凄い長い。そんな話して疲れないのかってぐらいに。
おしゃべりおじいちゃんって言う噂はあったけどその通りやな。
何度も同じ言葉を繰り返しては話、繰り返しては話。それをずっと聞き続けるだけ。流石に飽きる。しかも30分もずっと。
始業式が終わって教室に戻る。
私達は同じクラス故に隣同士だからまぁよかった。
『…疲れた』
「え〜…全くもってそんな風には見えへんねんけど」
『いやいやホントに疲れたから』
「確かに長過ぎたもんねw」
『おしゃべりおじいちゃん先生やて』
「それな」
そしてしばらくの沈黙が続いた。
「……にしても合併ねぇ〜…」
『…え？』
「へ？」
…が…合併？
「……まさかあんた…校長先生の話全く聞かずに考えてたっしょ」
『あはは…』
「…ったく」
何処と合併するんだろう。
てか来年の話しよね？今年やないこと祈っとこ。
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しらなぎ - お待ちしてました!楽しみにしてます!! (2021年7月8日 23時) (
レス) id: 2e78c090b5 (このIDを非表示/違反報告)
鈴蘭 - 青色さん» そうだったんですね！私前のお話好きだったんですよ♪(´`*)更新頑張ってください！ (2020年6月5日 18時) (レス) id: 3d3868e963 (このIDを非表示/違反報告)
青色(プロフ) - そうです！諸事情により続きとして書けなかったので改めて書きました´ω` )/ (2020年6月2日 19時) (レス) id: ec309c38a5 (このIDを非表示/違反報告)
鈴蘭 - これってもしかして【元 無能な彼女は有能に戻りました】の転生したお話ですか…?! (2020年5月29日 19時) (レス) id: 3d3868e963 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青色 | 作成日時：2020年3月19日 19時
