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一人静かに机に向かって資料をやっているとノックされる。
こんな夜中に誰だろうと思いながら返事をする。
『……何ですか?』
tn「トントンや。はよ資料出してくれん?」
『……すみません』
tn「ほんまそういうんやめてもらいたいわ。まぁ。無能やから仕方ないわな」
と言ってからトントンは今来た道を帰っていった。
ふぅ。と一息ついてから扉を閉めようとすると、また誰かに声をかけられた。
それはエミさんだった。
どうしたのだろうか。
いつもならこの時間帯は寝ているはずなのだが。
『どうしたの?エミさん』
em「さっきトントンさんがここに居られましたが……大丈夫でしたか?」
『……。大丈夫だよ。エミさんが心配する事ないって』
本当は助けて欲しい。
助けてって言いたいのに言葉が出ない。
もしこのことを誰か聞いていたとすれば……誰かじゃない。月渚が聞いていたとすればきっとエミさんを見殺しにしてしまうかもしれない。
em「……?Aさん?本当に大丈夫ですか?」
『大丈夫大丈夫!エミさんももう寝よ!もう夜中だしさ』
em「……あ。一つだけ」
『?』
em「これ。プレゼントです」
エミさんが袋から出してきたのは青蝶のキーホルダーとアザラシのぬいぐるみだった。
『こんな貰っちゃっていいの?』
em「はい。Aさんの為に買ってきたようなものですから」
エミさんには感謝してもしきれないほど貰ったや。
また今度お返しに何か買おうかな。
実用性のあるものがいいかな。
そう考えながら、エミさんを見送って扉を閉める。
キーホルダーを小棚に仕舞おうとした時、カラカラっと音を立ててもう1つ。同じ喋が出てきた。重なってて見えなかったんだ。
蝶をしまい終え、ベッドの上に登る。
枕の横にアザラシのぬいぐるみを置く。
『よし。取り敢えずはこれでいいかな』
そうだ。
あの蝶2つも付けるところ考えておかないと。
……何処がいい……?
の前に眠い。
また明日考えようかな。
ローブを外し、服を着替えてベッドに潜る。
おやすみ。
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青色(プロフ) - コメントありがとうございます(´˘`*)はい!期待に答えられるように頑張ります! (2020年1月8日 21時) (レス) id: 6c7e99b3e1 (このIDを非表示/違反報告)
ぐー - やばい…自分語りになるんですけど、途中で泣きました…この作品が神すぎなのと、私が涙脆いならですかね…更新は少しずつゆっくりでいいので、続けて貰えたら嬉しいです!これからも頑張ってください! (2020年1月6日 21時) (レス) id: 0cbe7ccea4 (このIDを非表示/違反報告)
青いおばけ(プロフ) - コメント有難うございます!まだまだ更新していきますので待っていてください! (2019年12月20日 17時) (レス) id: 6c7e99b3e1 (このIDを非表示/違反報告)
みかんの皮 - これってまだ更新しますか?!すごく楽しみなので!!作ってもらえるどホンッッッッットに嬉しいんですが、作らなくでもいいんですが、、、まぁ、できれば作ってもらえるとまじで嬉しいです! (2019年12月20日 8時) (レス) id: b2f70beae4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:青色 | 作成日時:2019年10月14日 12時