【wrwrd】夏が終わるその前に【深夜廻】 (ページ48)

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４８、人（オスマン）ページ48

「…此処は?」

また、知らん場所におった。

辺りには、ドラム、廃車

「一体何が起きとるんや…」

辺りは真っ暗で、何も見えへんかった。

図書館から取ってきた懐中電灯をつける。

幸い同じもので、なれんのに時間は掛からんかった。

「家に帰る道、探さんとなぁ…」

生ごみの匂いに耐えながらも、先へ進む。

少し先まで進んだとこかなぁ。

人影が見えた。

男子やった。俺よりも背が高かった。オレンジ色の着物を着て遠くを見ていた。

声を掛けようとすると、溶け込むように消えていく。

あの人死んだんかなぁ。

俺の学校で、死んだ人はおらん。

他の学校の人なんかなぁ…。

そう思っとった矢先

白いナニカ。

俺達を襲う奴だ。

俺を死んだ目で見ると、「ついてこいや」とでも言ってんのか、其のまま遠くを見て、段々と消えていく。

何やろうなぁ、と思いつつ俺は進んだ。