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44,上 ページ44
「絵日記だ…」
この、ゲームにありそうな風景の中で、ひときわ目立つように、絵日記は落ちていた。
しかも、ページが破られていて、薄っぺらい。
薄い絵日記をペラペラめくる
「あ…」
声が出た。
絵が描かれている。
黒い柱。柱に宿った複数の目が炎に焼かれながらも此方を向いている。
うめき声をあげながら、燃えている。
カチャリ。
何処かが開く音がした。
外へ出れば、大きな血溜まり。
引きずった跡も残っている。
点々と俺を導いている血を追う。
階段へ行くと、まるでグルッペン様がこの屋敷を徘徊しているのかと、思った。
大きな血溜まりが、階段前に2つ。
上に、グルッペン様が居るんだろうか。
それを思うと、怖くなる。体が動かなくなる。
けれど、進まなきゃいけなかった。
マンちゃんに会うためにも。
血が付着している階段を上がって３階へと足を踏み入れた。
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作者名：Noel、wrwrdリスナー | 作成日時：2017年12月4日 19時
