【wrwrd】夏が終わるその前に【深夜廻】 (ページ31)

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石畳になっている橋の先を歩く。

其処にも、ナニカはいっぱいいた。

この先には、廃屋がある。

何年か前、その廃屋となった屋敷には、3人の家族が住んでいた。

特に不自由もなく、幸せに暮らしていたそうだ。

そんなある日

母親と妻が死んだ。

目立った外傷もなく、病気などもなく、死亡。

その次の日、息子も死んだ。

母親と妻と同じような死に方だった。

母親と妻と子供、不可解な死に方をして、この世を去った。

最後まで生き残った夫は警察に訴えた。

でも、警察はまともに話を聞かず、事件性もない、ということだけだった

その二日後の夜

屋敷は火事に見舞われ、生き残っていた夫は死亡。

警察は、火の消し忘れ、だとかその屋敷に住んでいた人間に恨みを持っていた犯人が火をつけた、とかで事件は終わってしまった。

落ちていた地域新聞も、その事件の内容をきめ細かく書いてあった。

死亡者の名前、年齢、どういう事をしていた人なのか。

写真まで載っていて、その顔は恨みを持つ人なんていなさそうな顔だった。

火の消し忘れ等もありそうにない。

じゃあ、なんで、死んだのだろう。

そうこうしているうちに、廃屋に着いた。