ヒーローになんてなりたくない (ページ3)

今日:2 hit、昨日:2 hit、合計:2,396 hit

3.治癒ページ3

.

「いやぁ〜、Aちゃんが”治癒”の力を受け継ぐとはなぁ!」

「Aちゃんのお父さんは無個性だったからね〜」

「修善寺家として誇らしいわ！」

「”治癒”の個性を受け継いだ人がいなかったから安心したよ」

「将来はリカバリーガールみたいなヒーローになるんだぞ！」

「大丈夫よ〜、Aちゃんはおばあちゃんっ子だもの
よくお座敷で一緒に日向ぼっこしてるじゃない！」

リカバリーガール？
は？ヒーローになんて誰がなるもんか

おばあちゃんとして好きで居心地が良いから一緒にいるだけ

＿＿ヒーローなんか、自己犠牲の塊なんかに絶対になりたくない

ずっとずっと親戚の人から「リカバリーガールのように」と言われ続けている

一種の洗脳じゃね？
これ、精神年齢高いから聞き流すことができるけど、5歳頃から会うたびに言われるってすごくキツいよね。きっと。

「はい！私、おばあちゃんみたいになりたいです」

嘘の笑みに気づかない大人達は嬉しそうな表情を浮かべた

本当はヒーローなんて自分から死にに行くようなこと、絶対やだ

そんな様子をリカバリーガールこと、修善寺治与は眺めていた

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
リカバリーガールside

「まったく……」

あの子はいつもそう
自分の思っている事を決して言おうとしない

それにあまり表情を顔に出さないからねぇ
大人びていると聞こえはいいけど…

確かにそれは美点でもあるけど、欠点でもあるんだよ

4月、Aは雄英高校に入学する

それは果たしてあの子の意思なのだろうか

治癒は希少な個性であるけれど、私はAに自由に生きてほしいと思っているんだよ

雄英がAとって、本当の夢や目標を見つけられる場所であってほしい

おばあちゃんは見守っているからね

保健室、たまには遊びにおいで！

優しい優しいおばあちゃん。
孫のことが可愛くて仕方ないんだろうなぁ〜(笑)
リカバリーガール好きです。

はじめまして！澪です！
勢いで始めしまいました『ヒーローになんてなりたくない』
すごくゆっくり更新していくので、ふら〜っと立ち寄ってくれると嬉しいです。
よろしくお願いします(*_ _)