王様のCANVAS Ⅱ【Reo】 (ページ8)

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《Spin-off》王様のメモ帳①(Alan side) ページ8

***

色々と一件落着して、玲於もAちゃんとくっついたし
お祝いなんかも兼ねてみんなで飲みに行くことになった。

「「「「『乾杯！』」」」」

亜「いやーどうなることかと思ったけどなんとかなってよかったね！」

涼「ホンマになーAさん拉致するなんて、玲於ついに頭おかしなったんかと思ったもん」

「失礼な」

メ「俺なんて何にも聞かされてなかったからね！？」

「メンさんには話す価値がないと思って」

メ「それこそ失礼だから」

「でも白雪の奴らやっつけてくれたのは助かりました」

涼「それ俺も見たかったなー」

『皆さん本当にありがとうございました！』

亜「俺らはただただ玲於様の言う通り動いてただけですから！」

「いや、お礼を言うなら小森探偵事務所のみんなかな」

『小森さんって若そうなのに探偵事務所の所長やってるのすごいよね』

「そうね、俺と同学年だから」

亜「なんで隼が所長やってるか知ってる？」

「聞いたことないわそういや」

亜「じゃあ俺が名探偵コモリのお話をしてあげよう！」

*

小森隼、探偵さ！

幼い頃から話術に優れ、喧嘩も口で相手を負かすほど

彼はなんでも疑う癖があって
周りからは鬱陶しく思われていたが

その癖のおかげで事件を解決できたことをきっかけに
探偵を志すようになる。

メ「どんな事件だったの？」

亜「友達の体操着がなくなった事件」

涼「ありがちなやつやな」

そして中学生の時にある探偵の先輩に出会う。

隼が尊敬する名探偵、哲也さん。

哲也さんはとても優秀な探偵で
警察からも数々の感謝状をもらっていて

隼はそんな哲也さんに弟子入りすることになる。

哲也さんも若くして小さな探偵事務所を立ち上げた人で
隼は中学生の頃からそこに入り浸っていた。

高校を卒業してからそこで本格的に探偵業を始め
数々の調査をこなしていくうちに
自分も独立して事務所を持ちたいと考え始める。

そんな中、今から3年前
哲也さんが急に探偵を辞めると言い出して
隼に事務所が託された。

涼「えー哲也さんどうして」

亜「どうしてもやりたいことがあったらしい」

メ「今何やってるの？」

亜「カフェのオーナー」

隼が元々優秀だったのもあって
哲也さんの元で一緒に働いていた龍友くんと裕太くんも
そのまま残って、今の小森探偵事務所がある。

『それで若き所長が誕生したって訳なんだね』

「アイツ何気にすごいもんな」

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