王様のCANVAS Ⅱ【Reo】 (ページ1)

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元々Aさんに好意があってこんなことしてるし

一緒に過ごすうちに胃袋も掴まれて

ますます好きになってしまった。

徐々に俺に心を開いてくれてるのも感じたし

俺のこと好きになってくれたりしないかなって思ったけど

なんか身近にライバルが多そうで

しかもやっぱりあの専務のこと好きなんだなっていうのが

浮気現場を押さえた写真を見てからの反応で分かって

ご飯も食べずに部屋にこもってしまったAさんが心配で

悪いな、と思いながらも部屋で見た寝顔は

とても綺麗で、涙が出そうなくらい
こちらもつらくなった。

ずっとあの専務が怪しいと思っていたけれど

あの浮気相手の女の方が黒幕だって分かって

探偵のみんなのお陰もあって色々こちらも動けそうだし

Aさんに何かあったら守らなきゃって

俺だけじゃなくて、周りのみんなも思ってくれてて

いい仲間を持ったなって嬉しかった。

あの女……白雪からAさんに直接電話があった時には

龍友くんや裕太くんのお陰で不正の証拠は揃っていたし

もう準備はできていた。

Aさんをひとりでバーに行かせるのは
本当に怖かったけど

みんなの協力もあって、万が一のことがあれば
すぐに動ける状態で

バーの中には龍友くんと裕太くんが
変装して潜入してくれていて

バーの外に見張りでメンさんを置き

俺は涼太くんが運転してくれる車の中で
亜嵐くんと一緒に
探偵2人からの連絡を待っていた。

店内の様子が分かるように音声を繋いでいてくれてたので
とても助かった。

店内には専務しかいないと連絡があって

時間になっても現れない白雪が不思議だった。

後で聞くとバーテンも買収されていたみたいだが

カクテルを飲んで意識を失っていくAさんに

龍友くんがいち早く気付いて知らせてくれて

裕「あら、ごめんなさぁい。大丈夫ですかぁ？」

裕太くんが隣の専務にわざとお酒をこぼして
時間を稼いでくれた。

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