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TETSUYA...11 ページ7

その、様子を見られたのか。


また、くすっと、笑われた。





『・・・かわいいな』








これまで、



"ムカつく"



とか、


"ばーか"



とか、







聞かされてきた


私の耳には、


それだけでも刺激が強い・・・・。









『この前は、貸しの分だったけど、

 今日は、ちゃんと、するから』





・・・・・


ちゃんと、とは?






と、思っていると、


私の顔を両手で包むようにして、


覗き込んでくる、哲也さん。




・・・・その、整った造形に、見惚れていると、







『目つぶるなら、ここだろ・・・』




・・・・・!


そういう、ことか。






「なんか、すみません・・・」






恥ずかしさに目をそむけると、


そのまま、哲也さんがゆっくりと近づいて、


ふたりのくちびるが、重なった。









1度目は、軽く。


そのあと、この前みたいに、


舌で、なぞられたと思ったら、





2度目は、深く、


・・・くちづけられた。






哲也さんの、冷たい肌と対照的に、


熱量を持った、舌が・・・入ってきて。


その、感触だけで、頭がくらくらする。





しかも、段々と、激しさを増していく、動き。




「・・・・んっ・・・・っ!」




思わず、声が漏れる。









・・・・・・



そして、



『A・・・舌、出して』



といわれ、きちんと従う自分が、


まるで忠犬、みたいだ。







言われたとおり、少し、差し出した舌。


哲也さんに、吸い、つかれた。



あ・・・・・



ちゅ.....っ、と、滑らかに、絡まる音がする。







ほんとに、


・・・・・やばい、です。これ。









あまりの、気持ちよさに、


反射的に、離れようとする私のカラダ。


でも、頭ごと抱きかかえられて、それも叶わない。







・・・・てつや、さ・・・・ん





キス、だけで、


腰砕けになる感覚を、


初めて知ったかも・・・・・。









・・・・・


やっと、離れる、くちびる。


そのまま、脱力するカラダにまかせて、


哲也さんの肩に、頭ごともたれかかる。





息を整えていると、

優しく、髪をなでられる。




急に、首すじに、


またキスがおとされて・・・・


カラダが勝手に跳ね、た。






「あ・・・・っ!」







『ふふっ・・・

 気持ちいい、の・・・?』








・・・・この人の、


意地悪なところは。



絶対、わかりきっていることを


聞いてくることだ・・・・・









.

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作者名:say | 作成日時:2017年2月7日 9時

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