窪田君の恋の病【窪田正孝】-2-

SUMMER NUDE 31 ページ3

俺の言葉に安心してくれたのか、
ようやく いつもみたいに
ふにゃり笑ってくれたAさん
黄色いヒヨコのカバーにつつまれた携帯をさしだして


「ふるふる、しましょ 」



･･････ 。


ふるふる、って 笑



いや、わかるよ。 わかる。

ラインでしょ？ 交換してくれるんでしょ？
主語ってやつがぬけちゃってるよ
ただの単語なのに
あなたが発した言葉というだけで
ただただ 可愛いんです、Aさん

俺の目の前で ふるふる、って
携帯をふる仕草すら可愛くて
ほんと この子、どうしてくれよう


強欲な 俺は この気持ちを伝えて、
あわよくば あなたと･･･なんて
そんなことばかり考えてしまっていて。。。
迷惑をかけちゃうかもしれない、って
あなたはいうけれど
寧ろ 俺のこの気持ちの方が
あなたにとって 余程迷惑なんじゃないかな

でもね、Aさん
あなたのことが だーーいすきなんです
知れば知るほど 好きが溢れて仕方ないんです。
いつか絶対、 またこの想いを伝えるから
その時は 覚悟してくださいね

まずは 一歩前進ってところかな



「くぼたさーん！ 一緒に写真とらせて下さいー 」

「 勿論！ 」

「私のおかおの隣で
ピースしてもらってもいいですか？」

「ん？？ こんな感じ？」

「んんん❤ ばっちりですー」


じゃぁ 撮りますね。 って。。
その携帯の角度じゃ 俺、絶対見切れるよね
Aさん Aさん
まさか 、、、


「窪田さんのおててと写真がとれて嬉しいです」


･･････ 。

どんな部位であれ、
俺の一部 をそんなに気に入って貰えて嬉しいような
ちょっと虚しいような
でも インスタに載せてもいいですか？ なんて
嬉しそうに笑うAさんをみていると
やっぱり嬉しいわけで ･･･


「いいですよー」


あなたが嫌がることはしたく無いから
だから今は我慢しますけど！ しますけど！！
手なんかじゃなくて
いつかは俺自身とも写真とってくださいね


まだまだ 頑張れ、おれ

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