メリーゴーランドに乗りたい 1 ページ2
東大王の皆さんにメリーゴーランド乗りませんかと言ったら。
(１)：伊沢さん
今日は久しぶりのデートで遊園地に来ている。
久しぶりに会えたし、遊園地だし、私はハイテンションになっていた。
伊 ｢Aちゃん、楽しい？｣
｢うん！ 楽しい！｣
すると、私の目の前にメリーゴーランドがある。メリーゴーランドって、懐かしくてどこか儚いけれど、乗るとすごく楽しくて。一気に時間が巻き戻されて幼い自分に戻ったような感覚になる。
｢拓司！ メリーゴーランド乗りたい！｣
伊 ｢メリーゴーランド？ うん、いいよ。｣
馬車がいいかな、馬がいいかな〜 と楽しそうにしながら入場ゲートへ向かった。
(２)：水上くん
今日は颯と遊園地に来ている。私はメリーゴーランドに乗りたいのだが、絶対｢嫌だ｣って言われそうな気がして、なかなか言えない。
水 ｢A、 さっきからどうしたの？ 俺の顔に何かついてる？｣
｢！ なにもついてないよ！大丈夫！｣
水 ｢何か乗りたいものでもあった？｣
と言って、まわりに何のアトラクションがあるかきょろきょろしだす颯。
｢あのね、メリーゴーランドに乗りたいんだけど……！｣
颯が見ている方の反対側にあるメリーゴーランドを指さした。
水 ｢メリーゴーランドか。懐かしいな。
いいよ。たまにはこういうのも悪くない。｣
｢え、いいの？｣
水 ｢うん。だって、メリーゴーランドなんてAとじゃなきゃ乗らないだろうし、それに今日くらい、楽しんだっていいじゃん｣
｢……確かに！乗ろう！｣
私の手を強く握り、歩き出した。
言いたいことはちゃんと伝えないと。
(３)： 鶴ちゃん
今日は鶴ちゃんと一緒に遊園地に来た。
いつもAの行きたいところに行こうって言ってくれる優しい鶴ちゃん。そんな彼のおかげでとても幸せな時間を過ごせている。
｢あ！メリーゴーランド！｣
たまたま園内を歩いていて見つけた、メルヘンなメリーゴーランド。愉快な音楽とともに回っている。
鶴 ｢うわ、懐かしい。 A、乗ってきたら？｣
鶴ちゃんは私がメリーゴーランドに乗りたいことを察したのか、メリーゴーランドに向かって歩き出した。
｢鶴ちゃんは乗らないの？｣
鶴 ｢え〜！ 俺？ 恥ずかしいから、Aだけ行ってきなよ。 ここで手を振ってるからさ！｣
｢そんなこと言わずに！ね！ すみません、大人2人です〜！｣
私は鶴ちゃんの右腕をガッチリガードして、メリーゴーランドへ進んだ。
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作者名：れもんちょこ。 | 作成日時：2019年10月7日 15時
