海人くん短篇 2 (ページ4)

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配信の夜 2 ページ4

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『Aちゃん』

寝転がったままの俺の方を見る

Aちゃんの唇目がけて

少し体を起こしてキスをした。

『キスがいい』

「これだとしづらいよね？」

そのままよいしょと起き上がり

Aちゃんの隣に座って。

ちらっと横を見ると

苦笑いのAちゃんが

膝の上に乗ってくれる。

そのままぎゅっと抱きしめて

Aちゃんの胸に顔を埋めた。

『やっば、めっちゃもふもふしてる』

んーーーと顔を押し付けると

さっきみたいにふわふわと髪の毛を撫でてくれる。

あー俺ほんと甘やかされてるわ。

『落ち着く』

ぼそっと呟くと

「ドラマの間だけ海ちゃんのとこ行こっか？」

『え？』

起き上がって顔を覗き込むと真剣な顔。

「生活リズムぐちゃぐちゃに

なるだろうから

家事全般やれるとこお手伝いするよ？」

『え、いいの？』

「やれるとこね？

私も仕事してるから全部は出来ないけど…」

『かいもやれるとこは自分でやるから

手伝ってくれると助かる。
ってことはおやすみもおはようも毎日？』

「うん、毎日だよ？」

『なんかそれだけで俺頑張れる。ねぇ』

「ん？」