18-3. ページ8
＊＊＊＊＊＊
『さっきの聞き捨てならないんだけど。
なに、あれ。
俺がAちゃんのこと捨てるって？』
こくんと頷く。
『はああああああ。
どこでなんでいつからそう思うとこあった？』
「ずっと。だって……自信ない……
き……れいでも……かわ…いいとかなにも…ない。
昨日の…お姉さんのほ…うが海ちゃんに……似合う」
『…………』
「か、かいちゃん。
……わ…たしの…こときらいになった？」
『あーもう、Aちゃん！！！
何言っちゃってんの？？
俺大好きなの変わんないよ？
もうずっとAちゃんといっしょにいるって決めてるの俺だけなの？』
「だって……」
『だってもなにもないから。俺が捨てるわけない。
別に可愛いとか綺麗とかそういうのだけでAちゃんといっしょにいること決めたわけじゃない。
二人でいるのが心地いいし幸せだから決めたのに』
「海ちゃん……」
『あの日拾ってくれたことほんと感謝してる。
Aちゃんに出会えて初めて幸せってこういうことなんだなって分かったんだから』
「……うん」
『Aちゃんは安心してかいに愛されててよ。
昨日離れてみて俺もう無理って自分で分かったし』
「なかなおり？」
『んふふ、そうだね。仲直りのちゅーしよ？』
ん。と突き出した海ちゃんの少し厚めの唇に
ちゅっとリップ音付きで触れた。
「海ちゃん好き」
『俺も好きだよ。
あ、そうだ。岸くんに教わってガトーショコラ焼いてみたんだ。
Aちゃん、チョコケーキ好きでしょ？』
「好き」
『持ってくるから待ってて』
膝に乗せてた私をソファーに下ろして
顔が上に向くようにほっぺたに手が添えられる。
『お姉さんにかいが話してたことはね？
Aちゃんとの惚気話だよ』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 183人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
凛＊(プロフ) - めいさん» 初めまして！読んで頂けて、そしてコメントまでいただけて嬉しいです。ありがとうございます。私も海ちゃんも平野くんも書いてて可愛くてたまりません笑 これからもお話続きますので、よろしくお願いします。 (2020年8月3日 19時) (
レス) id: 0c2a5b983e (このIDを非表示/違反報告)
めい(プロフ) - はじめまして。更新されるたびに楽しく読ませて頂いてます(*´-`)海ちゃんも平野くんも可愛い……無理なさらず、これからも更新楽しみに待ってます。 (2020年8月3日 16時) (レス) id: d59d04a3be (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：凛 | 作成日時：2020年7月4日 23時
