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柵に凭れて外を見る。
学生の時
バカにされたり悪口を言われたり
嫌がらせをされたことがあって。
それから男の人が苦手。
でもそのことを海ちゃんは知らない。
海ちゃんを助けたのは
ただ大変そうだったから。
それが男の人だっただけ。
『あの』
ん？誰かのこと呼んでるのかな
気にしないでいると
とんとんと肩を叩かれた。
振り向くと
『お姉さん、相手の人とはぐれたんすか？』
知らない人
『見つかるまでいっしょに呑みません？』
怖い怖い、どうしよ
『なに、シカト笑？』
困り果てていると
腕がぐいっと引っ張られて
胸の中に閉じ込められた。
『この人、俺のなんで』
なんだよ、相手いんじゃん。
と言いながらぶつぶつ立ち去る男の人
『Aちゃん』
この呼び方
『急にいなくなるからびっくりした』
ぎゅーっと抱きしめてくれるこの温もり。
「……海ちゃん」
『ごめん、具合悪かった？ 大丈夫？』
ふるふると首を振って、背中に腕を回す。
『どうしたの？』
「海ちゃん、ごめん」
『なにが？』
「………男の人怖い」
『えっ、ごめん知らなくて…』
「言ってなかったから…」
『後で詳しく話聞くからもう帰ろ？』
「海ちゃんはまだいていいよ？
だってお友達いるじゃない」
『まぁそうだけど……』
「大丈夫。1人で帰れる」
『いやダメ。
さっきみたいに声かけられるの心配だから……
それに』
「なに？」
『さっきからAちゃん狙われてんの』
「スナイパーに？」
『Aちゃん笑
スナイパーじゃないって笑』
きょとんとした顔をすると
『自覚なしだよね…』
と深い溜息
『いや、男子ばっかりのとこに連れてきたかいが悪いんだけどさ。
めっちゃ見られてるよ、Aちゃん。
これも後で言うからとりあえず帰ろ。
もうこれ以上はダメ』
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凛＊(プロフ) - めいさん» 初めまして！読んで頂けて、そしてコメントまでいただけて嬉しいです。ありがとうございます。私も海ちゃんも平野くんも書いてて可愛くてたまりません笑 これからもお話続きますので、よろしくお願いします。 (2020年8月3日 19時) (
レス) id: 0c2a5b983e (このIDを非表示/違反報告)
めい(プロフ) - はじめまして。更新されるたびに楽しく読ませて頂いてます(*´-`)海ちゃんも平野くんも可愛い……無理なさらず、これからも更新楽しみに待ってます。 (2020年8月3日 16時) (レス) id: d59d04a3be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：凛 | 作成日時：2020年7月4日 23時
