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頭の中が真っ白になった

なんとなくわかっていた

そのはずなのに事実を告げられ
私は放心状態になってしまった


遠くで男の笑う声がする



『とっても....憎かったです。でも私には何も出来なかった』


同時にそんな自分を酷く憎んだ


「A....」


零さんは優しく私を抱き寄せる

温もりがあまりにも優しくて

ついさっきまで止まっていた涙が
また流れ始める


『苦し...っかっ...た....』


「.....うん、Aはよく頑張ったよ。乗り越えて来たんだろう?何も、出来なくてもいい。いやむしろよかった。Aがその男に復讐をするなんて事にならなくて...」

『そんな勇気これっぽっちもないです』

「いや、そんなのは勇気じゃないさ。Aが父親の事を受け入れて、乗り越え前に進もうとする事こそが勇気だよ。よっぽど格好いい。」

『...へへ、ちょっと嬉しいです。』

「一つだけ、聞いてもいいか?」

『なんでしょう?』

「誰かに相談...とか出来なかったのか」


1人で苦しむ事はなかっただろうと彼は言う

けれど

『言えないですよ。とても苦しかった、けどいつまでも悲しんではいられない。だから胸の奥にそっと閉まっておいたんです』


なんとなく私の気持ちも察したのか
すんなり納得してくれた


『だから、母にもこの事は告げていません。』

「お母さんにも...」

『....父は母が世界で1番愛した人じゃないですか。その人が実は誰かに殺されてたなんてそんな酷なこと言いたくなかったんです』

「...そうか」


『私は....』




何一つ後悔していない



そう言った瞬間彼はとても驚いた表情をした


「Aは...すごく眩しいよ」

『え?』

「どんな時でも真っ直ぐで純粋でとても綺麗だ」


ぶわーっと顔が熱くなるのを感じた


「...そういえば、母親はどうしてるんだ?」

『あ、母は...多分.....』




prrrr....



『あ、私のスマホだ』




噂をすればなんとやら。

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設定タグ:降谷零 , 安室透 , 名探偵コナン   
作品ジャンル:アニメ
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りーた。(プロフ) - イアデビルさん» ありがとうございます!遅ばせながら、また頑張らせて頂きます。 (2020年12月11日 16時) (レス) id: a692684a9e (このIDを非表示/違反報告)
イアデビル(プロフ) - 面白いです!更新待ってます!頑張ってください! (2020年4月6日 1時) (レス) id: ef5404f845 (このIDを非表示/違反報告)
りーた。(プロフ) - 壟薇さん» 壟薇様、コメントありがとうございます!せっかく読んで頂いているのに更新できておらず申し訳ないです;;これから少しずつ上げていく予定なのでもしよければ今後もお付き合い下さい...! (2019年10月18日 12時) (レス) id: a692684a9e (このIDを非表示/違反報告)
壟薇 - 何故私が見てるやつはほとんど更新停止中になっているのでしょうか(´;ω;`) (2019年9月21日 22時) (レス) id: ba5f7bf38b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りーた。 | 作成日時:2019年7月25日 15時

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