安室さん、息が止まりそうです 続

Lotus flower grass ... 53 ページ5

.





2人の気持ちが通じあって幸せに溢れていた時

彼が口を開いた。


「そういえば、Aさん。」

『？はい、なんでしょう』

「彼、捕まりましたよ。電話の男」

『！！！！』



それはここ数日頭の片隅からずっと消えくれなかった存在

ようやく .....



『そう、なんですか』

「ええ、別件で現行犯逮捕されたんですが、後々調べていくとあなたを追いかけ回していた犯人という事と、あなたのお父さんの事故とも関わりがあるという事がわかったとか...」


気づいてた


ううん、知っていた。あの時から
怖くて忘れてたんだ今まで


『....』

「それと、捕まえる時抵抗をして逃げたらしく、事故を起こして重症で入院しているそうです」

『！』


それを聞いて、少しほっとしてしまった。

しばらく、彼は動きたくても動けない。


「幸いにも他に犠牲者が出なかったという話も聞いています」

『それはよかったですね...』


「...Aさん、お聞きしてもいいですか？電話の男が言ったこととか....苦しければいいんですが」

『.....話させてください。私の頭の中でも、整理したいので』

「ええ、少しずつでいいですよ」


それから少しずつ彼に過去のことを詳しく話した


『父が亡くなった日も私が攫われた日も雷雨の日だったんです。』

『父が事故にあった日、こいつが犯人なんじゃないかと一人の男があがったんです。』


それが今回のストーカーの男だった

でも...


『彼には、その時の完璧なアリバイがあったんです。』

「そうなんですか...」

『本当、怖いくらい完璧でした。』


『...それから少したって、私が学校から下校している時、またそいつが現れたんです。私の前に。』


ひどく歪んだ顔をして。

すごく怖かった
その顔を見て動けなくなった私は捕まってしまった




車の後部座席に縛られていた私は
衝撃の事実を告げられた。







『言ったんですよ彼。笑いながら、"お前の父親をやったのは俺だ。"って』



大好きだった父を殺.した、と。




ｰ



お久しぶりです。
しばらく更新ができずにいて申し訳ないです；；

お待たせ致しました。
これから少しずつ
ゆっくり書いて行こうかと思っております。

暖かい目で見守ってやってください！

54→←52

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す