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園内の建物の中は人がいっぱいで

私たちの後ろも詰まっていて

雷から遠ざかる手段がなかった

けれど、透さんは


「走りますので、しっかり捕まっててくださいね」


そう言って私を抱き上げる

一般的に女子がされたがる
お姫様抱っこをされた

そして駐車場へ走っていった

その最中も雷は鳴り止まない

「Aさん、大丈夫ですか?」

気がつくともう車の前まで来ていた

『あ、はい。なんとか。すみません、ありがとうございます』

「いいえ。車に、乗せますね」

『あ、いえ、自分で...』

「...」

無言でドアを開け、私を車の中に乗せる

『え、あ、あの透さん?』

そして助手席側の扉が閉じ
反対の運転手がわの扉が開く

「こういう時くらいは素直に甘えてくださいね」

『あ...はい』

「Aさんも、ジャケットを羽織ってたとはいえ、ずぶ濡れですので急いで帰りましょうか」

『はい。あ、安室さん、せめて少しでも拭いてください』

こんな小さなハンカチじゃ
ほんの少しだけど
顔と頭は少しでも拭けた方がいいかな

そう思って彼の頬にハンカチを当てる

「僕はいいですよ。Aさん自分の体拭いてください」

『大丈夫です。透さんのおかげであまり濡れてませんから』

「....ここからだと僕の家の方が近いので、僕の家へ向かいますね。お互いびしょびしょですし」

『あ、はい。わかりました』


そして透さんは車を走らせた

帰りの道中は多少は混んでいたけど
結構激しい雷雨だからか
長い時間止まるといったことはなく
なんとか透さんの家へ着いた

急いで部屋まで向かって

「Aさん、お風呂入ってきてください。体冷えてると思うので」

『あ、体拭くだけでも大丈夫でs..』

「いいえ、風邪をひかれても困るので。しっかり温まってきてください」

『はい...』

そう言われて渋々お風呂場へと向かった

あまり長い時間かかると
今度は透さんが風邪をひいてしまうから
早めに上がった

そんなに急がなくても...と言われたけど

『透さんも、しっかり温まってください!』

「ふっ、はい。了解しました」


私がお風呂から上がっても
外の天気が良くなる気配は無くて

『....早く晴れろよー』

ため息混じりに呟いた

そして透さんがお風呂に入っている間は
彼がコーヒーを入れてくれていたらしく
それを飲みながらソファでゆっくりしていた

暖かい....

すると、私のスマホの着信音が鳴って
カバンから取り出す




『....?誰だろう』

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設定タグ:降谷零 , 安室透 , 名探偵コナン   
作品ジャンル:アニメ
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りーた。(プロフ) - まささん» ありがとうございます!そう言われると早く書いてたくさんあげたくなります!頑張りますね♪ (2019年3月28日 0時) (レス) id: 4ca796049a (このIDを非表示/違反報告)
まさ - すっごく面白いです!続き待ってます!! (2019年3月27日 18時) (レス) id: a0fd522d4c (このIDを非表示/違反報告)
りーた。(プロフ) - まゆさん» とても嬉しいお言葉ありがとうございます!(;;) 励みになります... 良いものを作っていけるよう頑張ります♪ (2019年3月26日 23時) (レス) id: 4ca796049a (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 面白かったです^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2019年3月26日 9時) (レス) id: 406c27ad01 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りーた。 | 作成日時:2019年3月15日 9時

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