ハジマリノウタ ページ48
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「ん…、」
目を閉じていても感じる眩しさに、薄っすらと目を開ける。ぼんやりとする視界の中で時計の針を確認すれば、もうそこそこいい時間だった。
でも、今日くらいいいよね、ともう1度布団の中に戻る。
決して大きくはないベッドは、少し動いただけでギシリ、と音を立てる。
「(……寝癖、)」
ふふ、と我ながら何とも気味の悪い笑みを浮かべながら、目線を移す。目の前には、ピョコンと跳ねた、アッシュの髪。
「…やらかい」
引き寄せられるように手を伸ばして、触れれば想像よりもずっと柔らかい髪。ふわふわと撫で続けても、なお微かに寝息を立てている目の前の男。
「……和也」
起きていないならいいよね、と。
だって、まだ名前で呼ぶのは恥ずかしいから。
けれど、呼び慣れないその呼び方は眩しくて、幸せなものだった。
「ナニ？お姫様」
ガバリ、と視界が一気に反転した。咄嗟に瞑った目を開けば、とらえたのは天井と、薄く笑う二宮と。
「ちょ、っ、お姫様って何…！離して…！」
「運命の相手は俺様だろ？ならお前はお姫様じゃん」
Aちゃん照れてまちゅねー、とにっこりと更に叩き落とされる。恥ずかしげもなく、いけしゃあしゃあとそういうことを言ってのける二宮。そうだった、こいつは、そういう奴だった。ムクリ、と沸き起こる少しの怒り。
「いいから、っ二宮、…退いてよ！」
「あれ？和也って呼んでくれねーの？」
「……っ、」
そのねだるような、縋るような声が、昨日を彷彿とさせる甘い響きを孕んでいたから。昨日を思い出して、頬に集まる熱。
そんな私を二宮はやっぱり、可笑しそうに見つめるのだ。
「おはよ…。んで、キスさせて」
リップ音を響かせ、唇が重なった。
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かお(プロフ) - 沙瑛さん» はじめまして。ありがとうございます！んー、というか分からないように書いているみたいなところは少なからずあるので。また立ち上げの際はお越しくださいね。 (2015年12月4日 13時) (
レス) id: 677b661829 (このIDを非表示/違反報告)
沙瑛(プロフ) - はじめまして！完結おめでとうございます！全然ニノミヤの思ってることが分からない…ｗですが、今までの作品で一番泣きました！ｗ続編期待しております！！ (2015年12月4日 2時) (レス) id: 7d2f79366d (このIDを非表示/違反報告)
かお(プロフ) - みうさん» ありがとーう！予定を上回った振り回し具合になった(笑)私すぐ感覚なくしちゃうから多分本当にすぐ戻ってくると思う！(笑)愛、しっかり受け取りました！(笑) (2015年12月2日 22時) (レス) id: 137dbdb07b (このIDを非表示/違反報告)
かお(プロフ) - みるくるさん» お越し頂きありがとうございます！泣かないで！(笑)わーん、嬉しいです。答え合わせなのでね、赤ペンお持ちになって待っててください。笑 (2015年12月2日 22時) (レス) id: 137dbdb07b (このIDを非表示/違反報告)
みう(プロフ) - 完結おめでとう！うん、続編待ってる。笑 ニノミヤを振り回せたから、満足だけど、やっぱニノミヤsideは欲しい！いつでもいいよ！待ってるぜ！･･･素敵なお話をありがとう！かおちゃんに、私からの愛を贈ります☆(返品は不可だよん) (2015年12月2日 3時) (レス) id: 575ad155ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かお
| 作成日時：2015年11月18日 20時
