◇ ページ32
「…櫻井さんのことは、」
「……、」
「好きじゃない、よ」
翔さんと呼ぼうかどうか迷って、結局、いつも通りの呼び方で答える。
一瞬、生まれた、安心感。
それは、二宮が、ひとつ息を吐き、微かに笑ったからだった。
「…っ、！」
それでも、その認識は間違いだとすぐさま悟る。そうじゃなかったのだ。そうじゃない。
サラリと二宮の指が、真っ直ぐに、私の首を目指して伸びる。行き着いた場所は、雅紀くんのつけた、紅い紅いアト。共犯の証。
迷いなくソコに触れた二宮は、嗤っていた。色の無い、瞳が私の瞳を捕まえる。
「(…そっか、)」
馬鹿にしているんだ。それか、失望。
知りたいと思った思いの答えは、スルリと目の前に落ちてきて。微かに息を吐いた。
やっぱり、ヤキモチなんて、焼くはずもなかったのだ。それが、全て。
試して、最低な事をして、ごめんね、と目を伏せた。もう、これで、いい。
「…付き合ってんの？」
「ーーー…え？」
「相葉さん。付き合ってんの？」
二宮のそんな瞳から逃れるように目を伏せたと同時に、二宮の声がした。
逃げるのは許さないとでも言うかのように、込められる力。サラリと撫でられた首が、ゾワリとする。
何が、正解なんだっけ。
目に見えている何が、正解なんだろう。
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かお(プロフ) - 沙瑛さん» はじめまして。ありがとうございます！んー、というか分からないように書いているみたいなところは少なからずあるので。また立ち上げの際はお越しくださいね。 (2015年12月4日 13時) (
レス) id: 677b661829 (このIDを非表示/違反報告)
沙瑛(プロフ) - はじめまして！完結おめでとうございます！全然ニノミヤの思ってることが分からない…ｗですが、今までの作品で一番泣きました！ｗ続編期待しております！！ (2015年12月4日 2時) (レス) id: 7d2f79366d (このIDを非表示/違反報告)
かお(プロフ) - みうさん» ありがとーう！予定を上回った振り回し具合になった(笑)私すぐ感覚なくしちゃうから多分本当にすぐ戻ってくると思う！(笑)愛、しっかり受け取りました！(笑) (2015年12月2日 22時) (レス) id: 137dbdb07b (このIDを非表示/違反報告)
かお(プロフ) - みるくるさん» お越し頂きありがとうございます！泣かないで！(笑)わーん、嬉しいです。答え合わせなのでね、赤ペンお持ちになって待っててください。笑 (2015年12月2日 22時) (レス) id: 137dbdb07b (このIDを非表示/違反報告)
みう(プロフ) - 完結おめでとう！うん、続編待ってる。笑 ニノミヤを振り回せたから、満足だけど、やっぱニノミヤsideは欲しい！いつでもいいよ！待ってるぜ！･･･素敵なお話をありがとう！かおちゃんに、私からの愛を贈ります☆(返品は不可だよん) (2015年12月2日 3時) (レス) id: 575ad155ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かお
| 作成日時：2015年11月18日 20時
