◇ ページ15
「お嬢さん方は井戸端会議？」
「あんたはジジくさいね」
「うるせぇわ」
ハ、と鼻で笑った二宮がベンチに座っていた私たちを見下ろす。馬鹿にしたような冷めたようなその顔。
あれ、二宮ってこんな顔だったっけな、なんて馬鹿みたいな事を考えてみた。
「漫才コンビみたい」
美羽ちゃんの一言に、はぁ？と怪訝そうな二宮。それって喜んでいいの？と微妙な私。
美羽ちゃんが隣にいるから、多分普通でいられるのに。
「こいつとやっても売れねぇわ」
「いや問題はそこじゃないから」
それこそ漫才みたいに突っ込みを入れれば、キレがねぇんだよ、と意味の分からないダメだし。二宮が何がしたいのか、分からない。
「…和也、何か用事？」
収拾を付けるためか、美羽ちゃんが質問を投げかける。
その途端、なんとなく。二宮が不機嫌さを表情に浮かべさせた気がした。なんとなくだけど、と保険をかけておく。
「あー…、まあ？Aさぁ、」
「…私？」
突然の名指しに、ヒヤリとする。
もう、ズルさは見せつけなくていいよ、と。知りたかったけれど、知りたくなかった。知りたくなかったけれど、知りたかった。
「相葉さんと約束してんの？今日も」
「雅紀くん？…あ、うん」
作戦会議ね！と酔っ払いのノリを引きずった雅紀くんから私と櫻井カップルにメッセージが来たのは、昨日の事だった。
意外にも櫻井さんが快諾した為に、今夜開催されるであろう、作戦会議。
何の、作戦会議よ。
いや、分かっているけれども。直接的すぎない？と妙に焦る。
「…それがどうかした？」
「や、誘ったらすげぇ勢いで断られたから何かあるのかと思って」
「何も、…ないよ。うん」
「あのさぁ、」
気怠そうに、二宮が口を開く。ゆらり、と風が二宮の前髪を揺らした。
「行くなよ、…相葉さんとこ」
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かお(プロフ) - 沙瑛さん» はじめまして。ありがとうございます！んー、というか分からないように書いているみたいなところは少なからずあるので。また立ち上げの際はお越しくださいね。 (2015年12月4日 13時) (
レス) id: 677b661829 (このIDを非表示/違反報告)
沙瑛(プロフ) - はじめまして！完結おめでとうございます！全然ニノミヤの思ってることが分からない…ｗですが、今までの作品で一番泣きました！ｗ続編期待しております！！ (2015年12月4日 2時) (レス) id: 7d2f79366d (このIDを非表示/違反報告)
かお(プロフ) - みうさん» ありがとーう！予定を上回った振り回し具合になった(笑)私すぐ感覚なくしちゃうから多分本当にすぐ戻ってくると思う！(笑)愛、しっかり受け取りました！(笑) (2015年12月2日 22時) (レス) id: 137dbdb07b (このIDを非表示/違反報告)
かお(プロフ) - みるくるさん» お越し頂きありがとうございます！泣かないで！(笑)わーん、嬉しいです。答え合わせなのでね、赤ペンお持ちになって待っててください。笑 (2015年12月2日 22時) (レス) id: 137dbdb07b (このIDを非表示/違反報告)
みう(プロフ) - 完結おめでとう！うん、続編待ってる。笑 ニノミヤを振り回せたから、満足だけど、やっぱニノミヤsideは欲しい！いつでもいいよ！待ってるぜ！･･･素敵なお話をありがとう！かおちゃんに、私からの愛を贈ります☆(返品は不可だよん) (2015年12月2日 3時) (レス) id: 575ad155ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かお
| 作成日時：2015年11月18日 20時
