・七話 ページ8
よく言われることがある。
「八方美人」「タラシ」「尻軽女」
正直そう言われても仕方ないと割り切っているし、自分でもその通りだと思う。
私に聞こえていないつもりのひそひそ話や周りから刺さる視線にも慣れた。
もちろん勝俊くんみたいに関係をうやむやにしている人たちに対して罪悪感はあるが、私はこういった繋がり以外で誰かに一緒にいてもらえる自信が無い。
それに友だちがいた時も心の中ではいつもどこか寂しかった。
もっと傍にいたい、もっと触れたいし触れてほしい、もっと私に執着してほしい…
その思いを幼なじみに相談したところ、それなら恋人を作ればいいと言われたので作ってみたはいいが…男運が悪かったのか見事にDV男に当たりまくり.幼なじみに泣きついては彼氏をボコボコにしてもらい無理やり断ち切るサイクルを繰り返したためとうとう幼なじみにも
片「…A、もういい俺が悪かった
しばらくこれ以上彼氏を作るのはやめておけ」
と呆れられてしまった。
それからできたのが先程の勝俊くんみたいな関係。
寂しさに耐えられなくなったら呼び出し、満足するまで相手をしてもらい、けれど付き合うことはしない。
純粋な子には手を出していないけれど体の関係を持っている人もいる。
先程話した幼なじみや睨んできていた銀髪ゴールドアクセサリーがそれだ。
おかげで自分にいい噂が無いこともわかっているけれど、こんなの自分でもどうしたらいいのか教えてほしいくらいだし今更やめられない。
『あーー…またやっちゃった…』
今日も一人罪悪感に押しつぶされそうになりながらいつかツケが帰ってくるのを待ち続ける。
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作者名:紅井 | 作成日時:2018年12月19日 1時