タイトル未定【今日から俺は！！】 (ページ7)

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・六話ページ7

続き

なんてだらだら話してると注文してたものがテーブルに来たので食べ始める。

『いつも通りおいしい～！やっぱり正解だったな、これをたまに放課後食べる為に学校通ってる』
今｢チョコレートパフェお好きなんですね｣
『私がチョコ好きなのもあるしこの店の上に乗ってるガトーショコラがおいしいんだよね、勝俊くんもひと口食べる？』
今｢いいんですか?!｣
『もちろん！ほらあーん』

そう言ってバニラアイスとガトーショコラと生クリームをスプーンに乗せて彼に差し出すと

今｢あ…あーー?!あーーん?!｣

と、とても面白い上にどう見てもあーんされてる人のものではない表情のまま固まってくれるので面白い。
そんな彼を眺めているとふと店の外から視線を感じたので窓の外に目をやると、見慣れた銀髪ゴールドアクセサリーがこちらを睨んでいる。
…嫌なところを見られた。これは後が面倒だ。
しかし目が合った途端その銀髪は店に入ってくる様子も無く機嫌が悪そうに立ち去ったので今すぐ害があるわけではなさそう。
なので私は勝俊くんの口にあーんする動作を再開した。

今｢Aさん？どうかしましたか｣
『…いや？何でもないよほら、おいしいでしょ？』
今｢はい!!こんなにおいしいパフェは初めて食べました！Aさんに、その…あーんしてもらったおかげでおいしさも倍増です!!｣
『そっか、それは良かった』

そうこうしているうちにパフェも食べ終わり、帰らなくてはいけない時間になってしまった。
彼とこのまま話していたいが塾をサボるわけにはいかない。

『ごめんね勝俊くん、そろそろ帰らなきゃ』
今｢そうか、もうこんな時間だ…Aさん、家まで送ります！一人じゃ危ないですから｣
『ありがとう、じゃあお言葉に甘えようかな』

結局彼には奢ってもらい、家の前まで送ってもらうというありがたいけれど申しわけない結果になった。

『ごめんね色々してもらっちゃって…またお礼するよ』
今｢いえそんな!!大したことじゃないです！お礼も大丈夫です、それより俺は…俺は、Aさんのことが…｣
『うん、わかってるでも、今はちょっとそういうの考えられないかなぁ』
今｢もしかして、誰か好きな男でも?!｣
『そういうわけじゃないんだけど…ごめんね？
じゃあまたデートしようね、ばいばい！』

何か言いたそうにしていた彼の言葉を遮るように頭をくしゃくしゃっと撫で、何も言わせないまま家に入った。