タイトル未定【今日から俺は！！】 (ページ15)

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・十三話ページ15

続き

その辺に落ちていた手頃な角材を拾い、素振りしてみる。
…いい音が鳴る、採用。
そのまま長ラン男子に夢中のお兄さんの頭に背後から容赦無く叩き込む。

『せいやぁーーっ!!』

無駄にデカい声が出るがこれは剣道で染みついたものなのでどうしようもない。
こうした方が威力が上がるのも事実だ。
しかも注意をこちらに向けることができたらしく、私に殴られてそのまま倒れたお兄さん以外が一斉にこちらを向いた。
あれっ、あの長ランくん意外とかわいい顔してるじゃんラッキー！

『よぉそこのお兄さん方、かわいい男の子いじめて何してんの？』
｢てめぇ…女だからって容赦しねぇぞ!!｣
｢ナメてんじゃねぇ!!かかれ!!｣
『てやあぁーーー!!めーーーん!!』

こういう稽古だと思えばまだ…！いやでも問題は…

｢なんだこいつうるせぇ！｣
｢おい！喧しいんだよ!!｣

いや知ってる！これダサい!!わかってるんですよ、でも私だって好きでかけ声してるわけじゃなくて…
というか剣道は元々大人数を相手するものじゃないのでキツい、あの男の子も手伝ってくれないだろうか

『そこのっ！君も！立てるようならさぁ!!おるぁ!!手伝ってくれないかな?!』
伊｢っ…｣
『いやいい！わかった、私が悪かった!!』

しまった、彼はもう限界らしい。
でも私一人でこのお兄さん方を片付けられるとは思えない。
体力がある方でもないので最大火力は出しきってしまった。
詰んだなと思ったその時

ﾌﾟｼｭｰｰｰｰｰｰ

白い煙が辺りにたちこめて、

『おわっ?!』
｢何だ?!｣
｢ｹﾞﾎｯｺﾞﾎｯ｣
三｢不意打ちパーーーンチ!!｣

そして次の瞬間、目の前にいたお兄さんが吹っ飛んだ。

｢何だテメェ?!｣

そう叫んだ男を突然飛び込んできた金髪の彼は更に持っている金属バットでボコボコにした。準備万端じゃないか。

更に続きます