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ジェヒョニヒョンは僕を抱えたまま玄関へと向かう。
『重くないの？疲れない？』
JH｢全然。A軽過ぎ｣
『そうかな』
僕を呼ぶドンヒョクの声が、閉じていく扉に飲み込まれていった。
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結局ジェヒョニヒョンに抱えられたまま10階の部屋へと辿り着いてしまった。
『(誰にも見られなくて良かった･･･)』
JH｢ただいまー｣
中に入るとやっとのことで降ろしてくれた。
ジェヒョニヒョンの声が聞こえたのか誰かがこちらへ来る音がする。
MK｢おかえりー。あ！Aだ！｣
『マクヒョン』
MK｢あれ？ユタヒョンもそっちに行かなかった？｣
JH｢来たよ。今ドンヒョギの相手してる｣
MK｢あぁ･･･｣
ジェヒョニヒョンの言葉に納得したマクヒョンは目を細め｢ユタヒョンお疲れ様･･･｣と呟いた。
｢俺の癒し！｣
『え、うわ！』
声が聞こえたかと思えば不意に飛びつかれ倒れそうになったが、後ろにいたジェヒョニヒョンに支えられなんとか転倒は免れた。
MK｢テイリヒョン、いきなり抱きついたら危ないって｣
TL｢ごめんごめん(笑)でもウィンウィニもAも離れてたからヒーリングが出来なかった分存分に愛でるけどいいよね？｣
『う、うん･･･？』
なんだかよく分からないけどヒョンが凄く見つめてくるから頷いといた。
と、ふとテイリヒョンの唇が目に入る。
『･･･あ、ちょっと待ってテイリヒョン』
TL｢ん？｣
『ちょっとだけじっとしててね･･･』
TL｢えっ、｣
ヒョンの顔に片手を添えてブレなようにしてから、リップクリームをポケットから取り出し塗る。
『･･･はい、これで良し。僕も乾燥しやすいからリップは常備してるんだよね。テイリヒョンも唇のケアはちゃんとしないとだよ？荒れて切れちゃったりしたら痛いでしょ？』
TL｢････｣
『･･･テイリヒョン？』
何も反応のないヒョン。というかマクヒョンもジェヒョニヒョンもさっきから何も言わない。
『みんなどうしたの？』
TL｢･･･ん〜、Aは本当に可愛いね♡｣
"チュッ"
『え･･･』
MK｢あっ、ちょっとテイリヒョン何してるの！｣
JH｢････｣
テイリヒョンは再び僕に抱きつくと頬っぺにキスをしてきた。
『ちょ、ちょっとヒョン、せっかくリップ塗ったのに落ちちゃうよ』
TL｢いいの、それより俺の愛情をAに伝える方が優先だから♡｣
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作者名：ryo | 作成日時：2022年8月6日 16時
