Happiness for my treasure.Ⅱ (ページ12)

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数日後

僕は今

事務所にある会議室に走っていた。

後から僕の名前を呼ぶソジニヒョンの声も

そんな僕らを何事かと見ている社員の人の視線も

今の僕には、気にすることが出来ないほど

ただ･･･ただ夢中で目的地へ走った。

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〜数十分前〜

今日は午前中に127のスケジュールがあって、午後からはまた個人のスケジュールをこなして、今は事務所に向けて走る車に揺られ外を眺めていた。

外は既に真っ暗で、すれ違う車のヘッドライトが不定期に僕のことを照らしていく。

"プルルル、プルルル"

SJ｢悪い、電話だ。一旦車停めるぞ｣

『いいよ。後は会社に寄って帰るだけだし、ゆっくりして』

車を停め電話対応をするヒョンの声を耳にしながら、手元のぬいぐるみに視線を向ける。
ドヨンイヒョンの香水の香りがするこの子にも、だいぶお世話になっているなと思う。

『･･･あれ？』

ぬいぐるみの耳の付け根辺りを見ると、軽くほつれてしまっていた。

『(いつからだろう･･･)気付くのが遅れてごめんね。帰ったら繕ってあげるから』

SJ｢････ええ、分かりました。本人に伝えて向かいます。････A｣

『ん？』

ぬいぐるみを撫でていれば、電話対応が済んだのかソジニヒョンに声をかけられる。

心做しかヒョンの声や表情が堅く感じた。

SJ｢今、ジアニヒョンから連絡があって･･･｣

ジアニヒョン･･･ドリムのもう一人のマネヒョンだ。今の連絡はドリム関連ということか。

SJ｢･･･ジェミニが──･･･｣

『ッ！？』

ソジニヒョンの声が、段々と遠くに聞こえた。

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『ジェミナ！』

目的の部屋を見つけると、ノックをするのも忘れて勢い任せに扉を開ける。

JM｢A･･･｣

中には机の上の書類と向き合うジェミンがいた。

･･･いざ彼を目の前にすると、足がすくんで近付くことが出来ず、俯く。

JM｢･･･とりあえず座りなよ｣

『････』

ジェミンに促され向かいの席に座る。

JM｢その様子じゃあ話は聞いた感じ？｣

僕はただ一度、頷く。

JM｢だよね･･･。さっき･･･Aがここに来る前に、他のみんなには先に伝えたんだ｣

『････』

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