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ジェミンが隠そうとしていた理由は、きっと先程謝られた内容のこともあるのだろう。
グループで活動していれば、｢みんなの足を引っ張りたくない｣と思ってしまうもの。実際僕だってそうだ。
ソロ活動だってNCTの為に行っていることとはいえ、本来の目的は別にある。僕の勝手な理由で、わがままで行っていることでみんなに迷惑はかけたくない。
ジェミンは否定してくれたけど、やっぱり僕は自分勝手な奴だ。
JM｢ま、つまり隠してたことは俺が悪いし、買い物は俺が復帰した後にでも嫌ってほど付き合ってもらうよ｣
ジェミンの言葉に僕は、また何も返せない。約一年後、僕はまだ、成人していないから･･･。
僕は今、どれくらい稼いだのだろう。少しはお買い物もしたいところだけれど、やっぱり少しでもあの人たちが納得のいく程稼いでやらなければ。
JM｢････A、まだ思い詰めてる？｣
『････ジェミナ、ごめん･･･お買い物なんだけど･･･僕、やっぱり･･･』
JM｢分かってるよ｣
『え･･･？』
JM｢本当はみんな分かってるよ、Aがデビューして早々ソロ活動始めたのだって、はっきりは分からないけど何か理由があるんでしょ？｣
『どうして･･･』
JM｢だってA、断る時本当に申し訳なさそうにするし、行くのが嫌っていう風には感じない｣
『嫌な訳ない、僕だってみんなと･･･』
JM｢･･･それが分かってるから、だからみんな無理に理由は聞かないけど、Aが少しでも息抜きできる時間が出来ればいいと思って誘ってた。もちろんみんな奢るつもりで誘ってるけど、Aはきっとそれも嫌がるだろうね。違った誘い方すれば良かったかな(笑)｣
『ジェミナ･･･』
みんな、分かってて･･･僕の為に････。
『あ･･･で、でも、NCTの為にやってるのは本当で･･･！』
JM｢それも分かってるよ〜、Aちゃんは優しい子だからね〜♡｣
ジェミナ･･･ナナちゃんは僕の頭をわしゃわしゃと撫で回す。
JM｢･･･ねぇA、ちょっと腕出して｣
『？･･･うん』
そう言うとジェミンは自分の手首に巻かれていたブレスレットを外すと、僕の手首へと巻いた。
『ジェミナ、これ･･･』
JM｢活動出来ない間は、それを俺の代わりにして持ってて欲しい。そしたら俺もみんなと一緒にいるような気になれるから｣
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作者名：ryo | 作成日時：2022年8月6日 16時
