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でも、そう思ったのも束の間だった。
祖父｢ただし、条件がある。A、お前が売れた時、稼いだお金は俺たちに入れてもらう｣
『･･･ッ』
SJ｢なっ･･･！？｣
祖父｢小学生のお前を引き取って、ここまで育てた恩返しとでも思えば楽な話だろ｣
祖母｢あぁ、なるほど(笑)、確かにそうよね｣
そうだ。何が意外なものか。この人ははなからこのことしか考えていなかったんだ。
祖父｢俺たちのためにも必ず売れてくれよ？｣
祖母｢ふふっ、精々頑張りなさい｣
グッと手のひらを握りしめる。
なんなんだよ･･･どれだけ僕のことを嘲笑えば気が済むんだよ････。僕がどれだけ耐えてきたと思ってるんだ。
僕はもう───･･･
アンタたちといるのはつかれた。
SJ｢アンタらいい加減に･･･ッ｣
『いいよ』
SJ･祖母｢！！｣
祖父｢･･･｣
SJ｢A･･･｣
祖母｢何よアンタ、やっぱり口が利けるんじゃない。わざと黙ってたのね｣
『僕のお金はあなたたちにあげます』
SJ｢お、おいA！｣
止めようとするソジンさんを制して、僕は続ける。
『でも僕からも条件があります。お金を入れるのは僕が成人するまでの間だけです』
祖父｢なに？｣
祖母｢どういうことよ、アンタ事務所に入りたくないの？｣
『入りますよ。僕が初めて自分からやりたいと決めたことだから』
祖母｢なら･･･！｣
『あなたたちが不満なのは、この条件だといつ僕が売れるかも分からないしそのまま成人する可能性だってある。仮に売れたとしても成人までではなくその先もずっとお金が入ることを望んでるから。そうですよね』
祖父｢分かっていてなぜそんな条件を出すんだ｣
『決まってるじゃないですか･･･』
『あなたたちとの縁を切るためですよ』
SJ･祖父｢！！｣
祖母｢な！？アンタ育ててやった恩を仇で返すつもり！？学校に行けるのもご飯が食べられるのも私たちが･･･！｣
もう聞き飽きたよそんなこと。
『僕はあなたたちに恩を感じたことなんてない。あんな学校行ったって意味ないし何も言わずにあなたたちの言うことを聞いて家の事をやってるのは全部僕だ。ご飯を食べるのだって当然の権利でしょう』
祖母｢ッ、言わせておけば･･･！｣
『僕はもうあなたたちの言いなりにはならない。これからは僕の意思で決める』
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ryo(プロフ) - もんさん» コメントありがとうございます。了解しました、今後は控えます🙇♀️ (2023年1月14日 16時) (
レス) id: 3246cdea87 (このIDを非表示/違反報告)
もん(プロフ) - お気持ち表明あまりいらないかも… (2023年1月13日 15時) (レス) @page1 id: 1a788f23e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ryo | 作成日時：2022年7月3日 20時
