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部屋に入っていくソジンさんを見送った後も落ち着かない心臓。
まず一つ問題として“先生“は僕と会ってくれるだろうか。
いきなり来ていきなり事務所に入れてくれと頼んでも迷惑じゃないだろうか。
今思えば僕も思い切ったことをしたな。まさかアイドルになりたいだなんて。
今までの僕じゃ思いもしなかったことだ。
そのキッカケになったのはソジンさんで、あの時公園で会っていなかったら、僕は今頃なにをしていただろうか。
そういえばソジンさんはどうしてあんなにも僕が必ずアイドルになれると自信を持って言うのだろう。
単なる励ましか、それとも何か確証があってのことなのか。
“ガチャ“
『ッ！』
色々と考えていると開かれた扉。
そして中からソジンさんが出てくる。
SJ｢A、入っておいで｣
そう微笑みながら言うソジンさん。
どうやら“先生“は僕と会ってくれるようだ。
ゆっくりと部屋へ足を踏み入れる。
段々と“先生“の全貌が明らかになる。
ソジンさんに続いて目の前まで行く。
そして立ち止まる。
ここまでの時間がえらく長いように感じた。
｢君がソン･A君だね？｣
『あ･･･は、はい』
｢はじめまして、私はイ･スマン。話はソジン君から聞いたよ｣
『･･･はい』
｢なに、そんなに緊張しなくてもいい｣
イ･スマンと名乗るこの人はそう言うけど、緊張しないなんて無理な話だ。だってこの人のこれからの判断によって、僕の今後が決まってしまうのだから。
SM｢色々大変だったみたいだね｣
『･･･まぁ』
SM｢どれ、顔をよく見せてくれないか｣
『え･･･』
SM｢その伸びた前髪を少し分けてくれるだけでいい｣
『････』
しばらく切りもせず伸ばしたままになっていた前髪。
顔にかかった状態に慣れてしまったせいか、なんだか避けるのが恥ずかしくて渋っていると･･･
『あっ、ちょ！』
そんな僕の様子に痺れを切らしたのか、ソジンさんに前髪を上げられてしまった。
SJ｢どうですか｣
『ソ、ソジンさん･･･ッ』
SM｢なるほど･･･｣
僕が一人戸惑っている状況で、気にもせずやり取りする大人たち。
SM｢･･･分かった｣
SJ｢！、じゃあ･･･｣
SM｢A君、明日から練習生としてここに来なさい｣
『･･･え？』
SM｢ソジン君、後は頼んだよ｣
SJ｢はい！ほら行くぞ！｣
『へ！？』
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ryo(プロフ) - もんさん» コメントありがとうございます。了解しました、今後は控えます🙇♀️ (2023年1月14日 16時) (
レス) id: 3246cdea87 (このIDを非表示/違反報告)
もん(プロフ) - お気持ち表明あまりいらないかも… (2023年1月13日 15時) (レス) @page1 id: 1a788f23e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ryo | 作成日時：2022年7月3日 20時
