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｢さっき俺も学校に行きたくない時期があったって話しただろ？｣
『あ･･･』
｢そん時はホントに、俺結構ないじめ受けててさ･･･消えてしまいたいって思ってたりもしたんだ。でもそんな時にある人が、ずっと俺の傍にいてくれてさ･･･すごく救われたんだ。だから、君を見つけた時、君が俺みたいに考えてたらって思ったら放っておけなかった｣
そうだ･･･この人もここに来た時、自分のことを話してた。それなのに僕は････
『ごめんなさい･･･、僕、自分のことばっかりで････』
｢いいって！｣
そう言うと男の人は、少し間を置いて｢あのさ･･･｣と続ける。
｢君･･・夢とかある？｣
『･･･は？』
何を言い出すのかと思えば･･･夢？
『僕の話を聞いて、あるように思えますか』
｢あ、いや･･･そうだな、ごめん。そういうつもりじゃなかったんだ｣
いきなり言われたものだから、つい嫌な言い方になってしまった。
『･･･いや、僕もごめんなさい。夢って、どういうことですか？』
｢うん。･･･実は俺、今アイドルとかの芸能事務所で働いててさ｣
『え、芸能人の方だったんですか？』
｢ん？あ、違う違う！俺は社員で支える側の方ね(笑)｣
『あぁ･･･』
さっきまでちゃんと顔を見てなかったから分からなかったけど、この人かっこいいし芸能人なのかと勘違いしてしまった。
｢それでさ･･･君、ウチの事務所に来てみない？｣
『･･･え』
それはつまり───････
『僕、まだ中学生なので就職できないですよ』
｢へ？｣
『社員になるお誘いですよね？』
｢･･･ぷっ、あははは！｣
な、なんだこの人、急に笑いだしたりして。
｢はぁ、君面白いね(笑)｣
『･･･なんなんですか』
｢あのね、俺が誘ってるのは社員じゃなくて、アイドルの方｣
『え･･･アイドル？僕がですか？』
｢そうだよ。･･･アイドルってすごく大変な仕事だけどさ、ファンの人から愛をもらったり、メンバーとの友情を育んだり･･･俺は結構いい仕事だと思うんだ｣
｢でも、僕なんかが･･･｣
｢･･･もしかしたら君の求めているものが見つかるかもしれないよ｣
『･･･ッ』
僕が求めているもの････
“｢A、幸せになって｣“
『････』
｢一度見学に来てくれるだけでもいいんだ｣
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ryo(プロフ) - もんさん» コメントありがとうございます。了解しました、今後は控えます🙇♀️ (2023年1月14日 16時) (
レス) id: 3246cdea87 (このIDを非表示/違反報告)
もん(プロフ) - お気持ち表明あまりいらないかも… (2023年1月13日 15時) (レス) @page1 id: 1a788f23e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ryo | 作成日時：2022年7月3日 20時
