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可憐な華の棘は痛い6(バ/レオン) ページ20

レオンはシオンに売人の写真を見せる。その人物はあの路地裏で新たに見つけた死体の2人だった。
写真を見て少し考えるシオン。

『……捜査中の事件の事だから話せない。たとえレオンでもね。話したら情報漏洩で僕のバッヂ剥奪されるから。レオンの言葉を借りるなら、仕事の事だから話せない』

『わぉえげつねぇカウンター……隊長、どうするんです?妹さん、絶対まだ怒ってますけど』
『これ以上は2人の問題だろう。ま、なるようになるさ』

シオンの言葉に愕然とするレオンと、その様子を見てレオンに少し同情するピアーズ。
がっくりと肩を落としたレオンにシオンが続ける。

『僕の上司が許可すれば資料は見せられるよ。全部は無理だけど。で、僕はこれからラボに戻るけど。上司に会うなら乗ってく?』
『…!!そうさせてもらう。恩にきるよシオン』
『はいはい、そう思うならちゃんと反省してよね。お兄ちゃん、ピアーズ、僕仕事に戻るね、ありがと!』

クリスにはハグとキスを。ピアーズにはハグだけして離れる。
俺にもキスは?とでもいいたげに視線を投げたピアーズだったが、あっさりとかわされてしまう。

『シオン…本当にすまなかった…』
『まだ許してないからね。あとしばらくキスしないで。見ず知らずの他の女と関節キスする趣味はないから』
『嘘だろ…泣けるぜ……』

ラボに戻ったシオンは上司に説明し、資料の一部をレオンに渡す。

重要なことは何も書いてないことはシオンも承知だった。

『なぁシオン…』
『言っとくけどこれは僕の嫌がらせじゃないからねー』
『それは知ってる』

資料に目を通したレオンはため息をつく。
シオンはだろうね、とでも言いたげな雰囲気だ。

『…レオン、僕ちょっと向こうで証拠の解析してくるけど…流石に大荷物で行きたくないし戻すのも面倒だから書類系の資料全部置いていくね。たしか真ん中あたりが路地裏で見つけた死体の資料だけど、これは僕の独り言。終わったら元どおりにしといて』
『ありがとう。愛してるよ、ハニー』
『どうも、浮気性のダーリン』

まったく、と肩をすくめて部屋を出て行くシオン。
早速レオンはメモを取りながら資料を読み始める。

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設定タグ:バイオハザード , レオン , 短編集   
作品ジャンル:SF
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作者名:えんか | 作成日時:2019年7月2日 10時

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