プレッシャー ページ12
満員電車から降りて改札口を抜けると枯葉とともに冷たい風が頬を撫でる。
そっか…もう来週で年末か…
心の中であっという間だな…と呟く。
タカシと別れてから、何も心につっかえるものが無くなって、それと共に一人の時間が増えた。
心無しかテレビを見ることも増えた。
そして、あの金 在中という人を見ることも。
最初は金さんを見る度に、自分の犯したとんでもない失態と人生の汚点とも言える勘違いのことを思い出し、家の中でひとり真っ赤になって変な汗をかいていた。
が、人間というのは有難いもので嫌なことを忘れるという素晴らしい能力をもっているらしく
今では、金さんがテレビに映ると
｢お、今日も相変わらずお綺麗で頑張ってるじゃん。｣
なんて上から目線で応援できるようになってたりする。
・
タカシと別れて本当に悔いはないか、と言えばやっぱり一人って寂しいし、タカシのことを本気で愛してたんだなって思う時もある。
風のにおいとか、ちょっとした景色とか…
そんなふとした時にタカシを思い出すから。
けど、浮気してるんじゃないかと疑い変に探る必要が無くなったので、楽と感じる時もある。
いつもの交差点
｢おはよ。｣
隣に同期で仲の良い美咲が立っていた。
かつて美咲はモデルを目指していたようで、かなりの容姿端麗。
そのくせ、中身はおっさん。という同性からも異性からもモテる得するタイプ。
｢今日も決まってるね。｣
わたしの言葉に美咲は、でしょ。と冗談っぽく言うと
｢仕事終わってから合コンなの。まぁ、男には今のとこ興味ないから、数合わせだけど。｣
と言い笑った。
美咲は言葉には出さないけれど、過去に男関係で嫌な思いをしたことがあるような気がした。
こんなに綺麗で性格も良い子を、男どもがほっておくはずはない。
それなのに付き合う気配すら感じさせないし、
どこか男の人そのものを避けている。
｢あ、そういえばさ年末年始どうするの？実家に帰るの？｣
美咲の言葉に何も考えてなかったことに気づく。
実家へは結婚はまだか、相手はいるのかと必ず問われるのが面倒でここ2,3年は帰ってない。
｢妹のとこにでもいくかな…まだ分かんないけど。｣
ととりあえずの答えをしとく。
｢え、じゃあさ妹ちゃんと3人で温泉旅行いかない？｣
美咲は鞄をゴソゴソとすると真っ青な空のもと露天風呂に浸かる女の人が表紙の｢熱海温泉旅行！｣というパンフレットを渡してきた。
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ヨンウン ケイナ(プロフ) - 東方神起の５人がとても楽しそうにしている様子がよく伝わってきますね。 欧米人と英会話が出きるユチョン、主人公のことを思い続けるジェジュンがとてもすてきだと思いました。 今度私の作品も読んでみてください。 (2020年5月27日 23時) (携帯から) (
レス) id: c15f7ff4e1 (このIDを非表示/違反報告)
愛(プロフ) - ヨンウン ケイナさん» ヨンウン ケイナさん、優しいコメントをありがとうございます！東方神起の5人がいまでも仲良くしてくれていることを願っています…。これからも優しくて素敵なジェジュンを描いていけるように頑張ります。これからもよろしくお願い致します。 (2020年5月22日 12時) (レス) id: 9e86013784 (このIDを非表示/違反報告)
ヨンウン ケイナ(プロフ) - 東方神起のメンバー５人が現実でも頻繁に会って仲良くしていたらうれしいですね。 ストーリーを読んでいて主人公が一般の人だと知りながらも主人公を思いやるジェジュンはとても優しくてすてきな人だと思いました。 これからも作品作成頑張ってください。 (2020年5月22日 12時) (携帯から) (レス) id: c15f7ff4e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：愛 | 作成日時：2020年5月19日 21時
