２.清水さんは外面美人 ページ2
「...三年A組清水A。至急校長室まで...」
焦凍を探そうと廊下をウロウロしていたら、入学式の度に今にもズレそうなカツラで注目を浴びた教頭先生からのお呼び出しがあった。
ま、まさかこないだ焦凍と掃除中に近くにあったバットとボールで野球して、勢い余って校長室の窓を割ったことがバレてしまったのか!?あのことはしっかり隠蔽して、通りかかった見るからに野球少年っていう感じの田中くんに罪を擦り付けたつもりだったのに!!
内心ドキドキしながら、といっても不自然に思われないように平静を保って校長室の木製のドアをノック。
「...失礼します…。」
扉の向こうには焦凍もいるのだろうか。やっぱり器物損壊罪で訴えられるんじゃないか...？
「おぉ！よく来たな清水くん！今日は大事な話があってだな…」
出迎えてくれたのは人当たりの良い笑顔を浮かべた校長先生。
よかったバレてない！と安心したのも束の間、そこには焦凍の姿が。
「...な、なんの用件でしょうか…」
オーマイガー！神様、貴方はあまりにも非情です。私の今までの行動の何がいけなかったんでしょうか。焦凍ん家の冷蔵庫の中にあった高級モンブランを食べたらそれが轟パピーのモノだったと胃に収納した後に気づいて、急いでコンビニの安いモンブランに交換したことですか？それとも、いつも焦凍ん家で夕飯を一緒に食べる時、冬美姉さんのご飯が美味しすぎて人の家なのに五杯もお代わりしちゃうことですか？
なにもバチが当たるようなことは一切していないはずだ！(大嘘)
「...であるから、本校から雄英高校推薦者を二人も出すなんてとても誇らしいことで...」
「...すみませんでした！切腹でもなんでもするので勘弁してください!!」
悩みに悩んだ結果、素直に謝ることにした私。怒られるのを覚悟した上での決断だ。
「な、なにを言っているのですか...？」
頭にハテナマークを浮かべる現五十三歳校長。
あれ？話が違う？
少しばかり混乱していると、隣に立っていた焦凍がこっそり私の耳になにやら囁く。
「...この間の野球ボールで校長室の窓を粉砕したのがバレたんじゃなくて、きっと推薦の話だと思うぞ。」
ああ、ありがとう神様仏様。っていうか貴様もバレたと思ってたんかーい。
「...え、で、話を続けると...(受験生によくあるノイローゼだろう)」
校長先生もスルーをしてくれて一件落着。
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まっちゃ - すごく面白いです！更新待っています！ (2021年10月14日 18時) (
レス) @page7 id: bd6a8b3525 (このIDを非表示/違反報告)
ゆづ林檎(プロフ) - おでんくんww懐かしいです。めっちゃ好みです。更新楽しみにしてます！ (2017年5月21日 23時) (レス) id: 3678db9a92 (このIDを非表示/違反報告)
令(プロフ) - 裏表の激しい夢主ちゃん大好きです！！更新応援してます！ (2017年5月21日 15時) (レス) id: c551b2f6cb (このIDを非表示/違反報告)
血鶴(エトしゃん)(プロフ) - 轟くんありがとうございます(( (2017年5月21日 15時) (レス) id: 36e0cde85c (このIDを非表示/違反報告)
みれい(プロフ) - 面白いです！更新頑張ってください！ (2017年5月21日 14時) (レス) id: 5aed204f87 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：正義のヒーロー赤マフラーZ | 作成日時：2017年5月21日 12時
