２４.モブの存在感 ページ27
「...あいたた...」
相澤先生がバッタバッタ敵を投げ倒していく傍ら、油断していたAを始めとしたクラスメイト達はワープゲートによって全員別々の災害ゾーンへ飛ばされてしまったのだ！なんてこった！
「...ここは...土砂災害ゾーン？」
土埃が舞い、足を踏み出すと湿ったウレタンマットのように凹んでしまう地面。
そこに寝そべっていたもんだから、Aのジャージは泥だらけ。
「...目が覚めたか。」
うへぇ、とうなり声をあげながら服についた土を払っていると、現れたのは天下の轟くんジュニア。
「...轟くんはさっきのことを知ってたんでしょ？」
「ああ。すまなかった。」
『さっきのこと』とは自らの兄のように慕っていた大切な人との最悪な再開のことでしょうか。
まだAは全ての真実を思い出せていませんが、じきに記憶が蘇る日が来るでしょう。自分の幼い頃のことも。轟が自分にとってどのような存在なのかということも。
轟のポーカーフェイスからは非常にわかりにくいですが、もちろん彼もAのことを心配している一人です。だからー･･･
「...大丈夫。もう吹っ切れたから。」
Aはそんな轟を安心させるように、晴れ晴れと温かい屈託のない微笑を浮かべてそよ風のように静かに囁きました。
･
･
「...ってそんなことより、この状況非常にマズいよ。」
推薦入学した彼の実力だと、今現在進行形でジリジリと歩み寄ってくる三下敵の対処も余裕でしょう。もし主人公一人だったら、確実に死んでいますもんね。
敵のいる方角に右手を突きつけ、個性を発動。
周りに散らばっていた敵を、粗方いっぺんに集めてからどんどん凍らせていきます。クレバーボーイですね。面白いほどに敵が『...ッく..』や、『...こンのガキが..』などのありがちな捨て台詞を残して戦闘不能状態に陥りました。人がゴミのようだぁ(ムスカ風)。
その様子を万が一のための非戦闘員、つまり言うと暇を持て余している主人公が大部離れた距離から眺めています。
「...ねぇ、葉隠ちゃん。いるんでしょ？」
もしこれで誰もいなかったら恥ずかしい、不思議ちゃん発言をして、透明人間の個性を持つ一人のクラスメイトに話しかけます。
「...えぇ!?なんでわかったの!?」
「なぜかって...」
『モブの波長を感じたからね。』
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純 - 視力検査の時の気持ちがめちゃわかる………次の人居るのに分かりませんとしか言えないやつぅ………(大きいやつは見える)共感できるわぁ… 更新、頑張ってください！ (2018年11月27日 18時) (
レス) id: 8c64a29224 (このIDを非表示/違反報告)
バイオレットムーン - 日向翔陽…。 (2018年1月20日 19時) (レス) id: 655aa0a522 (このIDを非表示/違反報告)
ももか - 面白いです！ナレーションに笑ったww更新頑張ってください！ (2017年5月16日 14時) (レス) id: 7312e066ce (このIDを非表示/違反報告)
鑑にいな(プロフ) - 緑谷くん可愛い。愛を感じるな！ (2017年5月14日 18時) (レス) id: 9bea628e80 (このIDを非表示/違反報告)
すばる(プロフ) - 面白いです！丸メガネいいですよね笑 私メガネ大好きなんです！！人を怒らせる才能で笑いましたw これからも頑張ってください！！ (2017年5月13日 16時) (レス) id: d8ed81e829 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：正義のヒーロー赤マフラーZ | 作成日時：2017年5月8日 19時
