１．死亡フラグ建築士 ページ2
学生達や新しい社会人たちで賑わう季節、春。
そんな中で私は少し憂鬱な気分で一人、屋上でため息をついた。
空を見上げながら澄み切った空気を肺の底から吸い上げると、
まだ春寒の残っている冷たい空気の中に混じっている、今咲いたばかりの芽や花の心地よい香りが鼻腔いっぱいに広がる。
「…ああ、運命の人がここに現れて、私を白馬でどこか遠い国まで連れて出してくれたらいいのに。」
「じゃあ、俺が連れて行ってやるよ。」
何気なくつぶやいた一言に反応したのは、私の昔からの幼馴染。
彼の言葉は冗談めかしいプロポーズのような告白。
―…トゥンク…
「本当に…？」
「ああ。俺と、結婚を前提に付き合ってくれ。」
二人の唇と唇の間の距離はあと0センチ…
―…幼馴染と紡ぐ、青春ラブストリーが今始まる…！？
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貴方「…んなワケあるかボケェ。」
中学校からの親友であるサトミちゃんが貸してくれたのは、最近女子高生の間で話題になっている恋愛モノの小説『私をイスタンブールまで連れてって…♡』。
まず、タイトルからして問題があると思う人間は私だけじゃないハズ。
春の風に吹かれて、私の周りをカサカサとコンビニのレジ袋が舞う。
その中にはプリンカップがひとつ、ふたつ、みっつ、よっつ。
『ヒーロー基礎学』というバカバカしい授業をサボった私は、行く当てもなくフラフラとさまよった挙句、この人っ気のない屋上に来たのだ。
そして、女子力の欠片も感じられないあぐら座りで三時のおやつを食べていた。
貴方「ふわぁ…そろそろ授業も終わった頃だと思うし、帰ろっかな。クラスメイトに変な目で見られないといいけど…」
そんな事件臭のピンピンする死亡フラグを立ててしまったとは気づかずに、呑気に大きなあくびをした。
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純 - 視力検査の時の気持ちがめちゃわかる………次の人居るのに分かりませんとしか言えないやつぅ………(大きいやつは見える)共感できるわぁ… 更新、頑張ってください！ (2018年11月27日 18時) (
レス) id: 8c64a29224 (このIDを非表示/違反報告)
バイオレットムーン - 日向翔陽…。 (2018年1月20日 19時) (レス) id: 655aa0a522 (このIDを非表示/違反報告)
ももか - 面白いです！ナレーションに笑ったww更新頑張ってください！ (2017年5月16日 14時) (レス) id: 7312e066ce (このIDを非表示/違反報告)
鑑にいな(プロフ) - 緑谷くん可愛い。愛を感じるな！ (2017年5月14日 18時) (レス) id: 9bea628e80 (このIDを非表示/違反報告)
すばる(プロフ) - 面白いです！丸メガネいいですよね笑 私メガネ大好きなんです！！人を怒らせる才能で笑いましたw これからも頑張ってください！！ (2017年5月13日 16時) (レス) id: d8ed81e829 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：正義のヒーロー赤マフラーZ | 作成日時：2017年5月8日 19時
