犯人の正体 ページ47
旺「今更無実を証明したところで、家族は戻って来ません。それより、旺太郎があのテープをネタに、誰かを脅そうとしてるんじゃないかと心配なんです。よからぬことを考えていなければいいんですけど・・・」
長谷部「テープがどうなったのか、分からないんです。僕が持っていたんですけど・・・」
そこまで聞いてエイトは病室に入って行った。
旺太郎「テープは尊氏に奪われちゃったよ」
旺「旺太郎・・・」
旺太郎「コソコソ二人のところになんか来て、どういうつもりだよ。何で直接俺のところに来なかったんだよ」
エイトのお父さんは俯きながら病室の入り口に立つ私を見た。
目が合ったので私は頭を下げる。
旺太郎「家の前まで来て・・・また逃げたんだろ。本当に変わんねぇな!でも俺は変わったよ。アンタに逃げられて、苦労したおかげで、強くなったよ。いいか。俺はアンタを助けに来たわけじゃない。アンタと別れる為にここに来たんだよ。俺は、アンタを待つことしかできなかった子供じゃない。もう二度と会うことはない」
黙ってエイトの話を聞いていたお父さんは悲しそうにエイトから視線を外した。
旺「・・・すまなかった」
旺太郎「おせぇよ。今更父親ぶんな。・・・顔も見たくねぇ」
エイトの言葉を聞いて、お父さんは静かに病室を出て行った。
エイトは私の顔を見るも、もう終わったと言うように俯いた。
私はそんなエイトを見てお父さんを追い掛けた。
旺太郎Side
長谷部「エイト・・・」
親父も宰子もいなくなった病室で、長谷部が弱弱しく俺を呼んだ。
旺太郎「乗馬倶楽部でお前を襲ったのは布袋だった」
そう言いながらベッドに近付く。
長谷部「布袋が・・・」
「どうして布袋さんはあんなことを」
旺太郎「尊氏に命令されたんだと思う」
俺の言葉に長谷部は悲しそうに目を逸らしAさんは“嘘・・・”と小さく呟いた。
翌日
俺は長谷部のいなくなった病室でベッドに座りながら尊氏を待ち伏せていた。
尊氏は俺を見て明らかに嫌な顔をする。
旺太郎「おはようございます。昨日は家に招待してくれてありがとうございました」
尊氏「Aと長谷部は」
そう言って病室に入って俺の前に立った。
旺太郎「二人共無事に目を覚ましましたよ?お兄さんはどうして」
尊氏「病院から目を覚ましたって聞いて様子を見に来たんだよ」
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御羅津魅羽喜(プロフ) - 設定できてなかったんですね!教えて下さりありがとうございます! (2018年3月13日 14時) (レス) id: 612b752767 (このIDを非表示/違反報告)
玄ちゃん(プロフ) - 続編にいっているのであれば、続くではなく、続編にいっていることを書いてくださらないと分かりませんよ??? (2018年3月13日 14時) (レス) id: f00d27de65 (このIDを非表示/違反報告)
御羅津魅羽喜(プロフ) - 上手く話がまとまるよう頑張ります!コメントありがとうございました!これからもよろしくお願いします! (2018年3月1日 7時) (レス) id: 612b752767 (このIDを非表示/違反報告)
SAYA - すごくおもしろいです!応援してます!頑張ってください! (2018年2月28日 23時) (レス) id: ac3c02d033 (このIDを非表示/違反報告)
御羅津魅羽喜(プロフ) - コメントありがとうございました!これからもドラマに沿いながら尊氏とのシーンも増やしていくのでよろしくお願いします! (2018年2月14日 7時) (レス) id: 612b752767 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:御羅津魅羽喜 | 作成日時:2018年2月13日 13時