結婚前提 ページ34
旺太郎「思い出した。確か仕事で並樹乗馬倶楽部に出入りしてるって言ってたよな！」
そう言うと宰子も立ち上がり頷いた。
美尊「仕事で？」
宰子「『Night Delivery Service』です」
宰子はそう言って何かを差し出すように動きを取った。
旺太郎「知らない？ケータリング会社」
美尊「・・・よく知ってる」
旺太郎「そこで二人は無意識に出会ってたんじゃない？それで夢とごっちゃになっちゃったんだよ。常識的に考えてみてよ。夢で見たことが、現実で起こるなんて、あり得ないよね！」
美尊「確かにそうだよね。あり得ないよね」
上手く回避できたと二人で大きく頷いた。
旺太郎「あり得ないよ・・・」
そう言いながら元の位置に宰子と座り直す。
ギリギリセーフ・・・。
美尊「あの、宰子さんは、一人暮らしなんですか？」
宰子「あっはい」
旺太郎「親を早くに亡くして、僕が面倒見てあげてるんだ」
美尊「そうだったの。・・・ところで、旺太郎のご両親は？今度紹介してくれない？」
旺太郎「どうして？」
聞き返すと美尊さんは椅子から立ち上がって俺達と同じ目線になるように正座した。
美尊「結婚を前提に、私と付き合って下さい」
旺太郎「結婚！？」
まさか相手から言われると思っていなかった俺は驚く。
当初みたいに嫌われてるよりはいいんだけど。
旺太郎「・・・ありがとう」
微笑みながらそう返すと美尊さんは安心したように笑った。
美尊「だから、ちゃんと紹介して欲しいの。ご両親を」
旺太郎「ただ、僕の父親が捕まったのは知ってるよね」
美尊「・・・海難事故のこと？」
旺太郎「美尊さんのお母さんは、よく思ってないと思うし。・・・別に会わなくていいよ」
少しの沈黙を置いて美尊さんは俺に近付いた。
そのタイミングで宰子が離れて椅子に座る。
美尊さんは黙ったまま俺の右手を握った。
美尊「二人で乗り越えて行こう？旺太郎と一緒なら、どんなことでも乗り越えられる」
旺太郎「・・・ならまず、美尊さんのお母さんにちゃんと挨拶させて？」
美尊「うん。話しておく」
美尊Side
宰子さんの家から帰って来た。
私はママに話さなければいけないことがある。
京子「プロポーズ？」
美尊「結婚を前提に、付き合うことにした」
ママは少し視線を上に外したけど私は気にせず言葉を続ける。
美尊「言っておくけど、彼はもうホストじゃない」
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 698人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
御羅津魅羽喜(プロフ) - 設定できてなかったんですね！教えて下さりありがとうございます！ (2018年3月13日 14時) (
レス) id: 612b752767 (このIDを非表示/違反報告)
玄ちゃん(プロフ) - 続編にいっているのであれば、続くではなく、続編にいっていることを書いてくださらないと分かりませんよ？？？ (2018年3月13日 14時) (レス) id: f00d27de65 (このIDを非表示/違反報告)
御羅津魅羽喜(プロフ) - 上手く話がまとまるよう頑張ります！コメントありがとうございました！これからもよろしくお願いします！ (2018年3月1日 7時) (レス) id: 612b752767 (このIDを非表示/違反報告)
SAYA - すごくおもしろいです！応援してます！頑張ってください！ (2018年2月28日 23時) (レス) id: ac3c02d033 (このIDを非表示/違反報告)
御羅津魅羽喜(プロフ) - コメントありがとうございました！これからもドラマに沿いながら尊氏とのシーンも増やしていくのでよろしくお願いします！ (2018年2月14日 7時) (レス) id: 612b752767 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：御羅津魅羽喜 | 作成日時：2018年2月13日 13時
