真実 ページ31
美尊「それも不思議なんだけど、見たこともない女の人にキスをされて目が覚めたの」
その言葉でこの一週間変だと思っていたことがひとつに繋がった。
・事件が起きた日、美尊さんに“生きてた・・・”と言われたこと。
・Aさんが現場にいると美尊さんが知っていたこと。
・何度も宰子が何かを言いかけていたこと。
・突然宰子が電話番号を教えて来たこと。
・2月14日に美尊さんが会社に行くと宰子が知っていたこと。
・美尊さんの態度が変わったこと。
まさか宰子は・・・。
美尊「キスをされた時、その人に言われたの」
宰子【エイトと幸せになって】
俺は・・・宰子に助けられていたのか。
エイト「宰子・・・」
美尊「え?」
エイト「ちょっとごめん!」
美尊さんを置いて外に飛び出す。
宰子【やぁー!】
宰子【けっ携帯の番号・・・時間を戻したい時に電話してくれたら、夜中でも、朝でも、昼でもっいつでも駆け付ける】
宰子【いっ生きててくれて、よかった】
走っている間、次々と思い出される宰子の言葉。
どうして俺は気付かなかったんだ。
何度も言おうとしてたのに俺は宰子の言葉を聞いてやらなかった。
街中で宰子の後ろ姿を見つけた。
エイト「宰子!」
名前を呼べば宰子は振り返った。
宰子の元まで走って手前で止まる。
エイト「俺・・・死んでたのか」
宰子は俺の言葉に戸惑っている。
エイト「答えろ」
そう言うと宰子は小さく頷いた。
エイト「何で100億にキスしたんだよ。・・・彼女にタイムリープの秘密がバレたら、俺の幸せが台無しになるって思わなかったのかよ」
宰子「・・・一度だけなら、夢だと思ってくれるかも」
エイト「・・・本当にそれだけか。・・・他に理由があるんじゃないのか」
俺の言葉に宰子は俯く。
でもすぐに顔を上げた。
宰子「あなたへの想いを残したまま会わせてあげたかった。あなたを幸せにできるのは、あの人だから。・・・生きてる方が辛いなんて言わないで。辛いことがあったら、いつでもする。あなたが幸せになるまで、何度でもキスする。私がいれば、過去を変えられる」
エイト「・・・お前はそれでいいのかよ」
宰子「いい。・・・それが、私が生き残った理由だと思うから。私はそれを、自分の幸せにする」
エイト「お前・・・」
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御羅津魅羽喜(プロフ) - 設定できてなかったんですね!教えて下さりありがとうございます! (2018年3月13日 14時) (レス) id: 612b752767 (このIDを非表示/違反報告)
玄ちゃん(プロフ) - 続編にいっているのであれば、続くではなく、続編にいっていることを書いてくださらないと分かりませんよ??? (2018年3月13日 14時) (レス) id: f00d27de65 (このIDを非表示/違反報告)
御羅津魅羽喜(プロフ) - 上手く話がまとまるよう頑張ります!コメントありがとうございました!これからもよろしくお願いします! (2018年3月1日 7時) (レス) id: 612b752767 (このIDを非表示/違反報告)
SAYA - すごくおもしろいです!応援してます!頑張ってください! (2018年2月28日 23時) (レス) id: ac3c02d033 (このIDを非表示/違反報告)
御羅津魅羽喜(プロフ) - コメントありがとうございました!これからもドラマに沿いながら尊氏とのシーンも増やしていくのでよろしくお願いします! (2018年2月14日 7時) (レス) id: 612b752767 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:御羅津魅羽喜 | 作成日時:2018年2月13日 13時