検索窓
今日:4 hit、昨日:3 hit、合計:334,271 hit

決意 ページ14

尊氏Side



Aの部屋の扉をノックする。



けど返事は返って来なかった。



いないのかと中に入ると、Aはベッドで眠っていた。



尊氏「A・・・」



ベッドの端に座ってAの寝顔を眺める。



彼女の寝顔を見るのは2回目だ。



腕は未だ包帯が巻かれたまま。



でも前回と違ってAの表情は穏やかだった。



彼女は、今何を思っているのか。



深い眠りについているのか、夢を見ているのか。



今日出掛けていたみたいだったからどこに行っていたのか聞こうと思って来たのに。



そんな目的を忘れてしまうほど、僕は彼女に惚れ込んでしまったみたいだ。



僕の恋は報われないのか。



今はすでにおじさんから脅されることもなくなったけど、まだおじさんの注意がAに向く可能性は残っている。



気は抜けない。



Aは、多額の借金を抱えていると聞いた。



こんなに小さな体で、どれだけの苦労と悩みを持っているのだろう。



彼女はどうやって借金を返しているのか。



僕と同い年でも大学には通っていないらしいから仕事をしているのだろう。



一億ともなると普通の仕事じゃ到底返し切れないはずだ。



Aは謎が多すぎる。




布団の上で何も掛けずに眠る彼女に、僕は着ていたジャケットを掛けた。



起こさないようにゆっくり立ち上がる。



僕が社長になれば、代わりに残りの借金を返せるほどのお金を手にできるだろう。



並樹グループの長男とはいえ、僕は養子だ。



並樹グループを継ぐことは出来ない。



だからこそ美尊と結婚する必要があるんだ。



彼女と一緒にいることは出来なくても、せめて重荷を減らすことができるのなら。



陰で支える人生なんてうんざりだと父さんに生前伝えた。



けど僕が我慢してAを少しでも救えるなら・・・





陰から彼女の人生を支えよう。

謝罪→←共通点


ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ


目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (197 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
698人がお気に入り
設定タグ:トドメの接吻 , 並樹尊氏 , エイト/堂島旺太郎   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

御羅津魅羽喜(プロフ) - 設定できてなかったんですね!教えて下さりありがとうございます! (2018年3月13日 14時) (レス) id: 612b752767 (このIDを非表示/違反報告)
玄ちゃん(プロフ) - 続編にいっているのであれば、続くではなく、続編にいっていることを書いてくださらないと分かりませんよ??? (2018年3月13日 14時) (レス) id: f00d27de65 (このIDを非表示/違反報告)
御羅津魅羽喜(プロフ) - 上手く話がまとまるよう頑張ります!コメントありがとうございました!これからもよろしくお願いします! (2018年3月1日 7時) (レス) id: 612b752767 (このIDを非表示/違反報告)
SAYA - すごくおもしろいです!応援してます!頑張ってください! (2018年2月28日 23時) (レス) id: ac3c02d033 (このIDを非表示/違反報告)
御羅津魅羽喜(プロフ) - コメントありがとうございました!これからもドラマに沿いながら尊氏とのシーンも増やしていくのでよろしくお願いします! (2018年2月14日 7時) (レス) id: 612b752767 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:御羅津魅羽喜 | 作成日時:2018年2月13日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。