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助けたい ページ42

美尊はおじさんの言葉に俯いた。



鑑識「死体の状況から見て死亡推定時刻は昨夜17時〜21時の間だと思われます」



鑑識の女の人が刑事に血の付いたナイフを渡しながらそう言った。



旺太郎「美尊さんの家にいた時・・・」



鑑識の報告を聞いて旺太郎が呟く。



尊氏「許せない・・・こんなことになっても、彼と結婚できるのか」



僕はそう美尊に聞いた。



菜緒「エイトさんが悪いわけじゃないっていうのは、分かってるけど・・・」



旺太郎「親父は?」



刑事「先程淀橋署に身柄を移しました」



それを聞いて旺太郎は少し考えるように俯いた後、どこかに走って行った。



美尊「旺太郎!?」



尊氏「行くんじゃない美尊」



真凛「もうあの人は止めといた方がいいよ」



奈々子「辛いと思うけど・・・」



僕はおじさんと目を合わせた。



おじさんは僕を見て看護助手の男と目を合わせる。



これは僕が仕組んだことだ。



でもAは計算外だった。



美尊はこれでアイツとの結婚を諦めるのか。





その場にいた人達は次々と帰り、最後には僕と美尊だけが残った。



尊氏「さっきは、結婚できるのかなんて言って・・・ごめんね。・・・僕が悪かったんだ。美尊は、本当は僕の気持ちに気付いてるんだよね」



美尊「・・・Aちゃんのこと?」



尊氏「美尊のことが好きなわけじゃないのに結婚しようとしてる。僕は、そのことで美尊を悩ませ続けて来た。・・・僕は、Aを助けたいんだ」



そう言いながらソファに座る美尊の隣に腰を下ろす。



美尊「助ける?Aちゃん何かあったの?」



尊氏「あんまり、口外できるようなことじゃないけど、Aは借金を抱えてるんだ」



美尊「借金・・・?」



尊氏「一億。たった一人でそれだけの大金を今も返し続けてる。並樹家の長男として並樹グループで働いていても、お金には限度がある。だから、お金目的になるだろうけど、籍を抜いたんだ。並樹グループの社長になれるのは美尊とその夫になる男だけ。それが父さんの遺言だから、みんなそれを守ろうとしてる。僕は社長になって、Aの重荷を取り除いてあげたいんだ」



美尊「お兄ちゃん・・・」



美尊が旺太郎を好きな気持ちは消えないだろうし、僕の現状も変わらないかもしれない。



けど、僕一人の力ではAを支えられないんだ。

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設定タグ:トドメの接吻 , 並樹尊氏 , エイト/堂島旺太郎   
作品ジャンル:恋愛
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御羅津魅羽喜(プロフ) - 設定できてなかったんですね!教えて下さりありがとうございます! (2018年3月13日 14時) (レス) id: 612b752767 (このIDを非表示/違反報告)
玄ちゃん(プロフ) - 続編にいっているのであれば、続くではなく、続編にいっていることを書いてくださらないと分かりませんよ??? (2018年3月13日 14時) (レス) id: f00d27de65 (このIDを非表示/違反報告)
御羅津魅羽喜(プロフ) - 上手く話がまとまるよう頑張ります!コメントありがとうございました!これからもよろしくお願いします! (2018年3月1日 7時) (レス) id: 612b752767 (このIDを非表示/違反報告)
SAYA - すごくおもしろいです!応援してます!頑張ってください! (2018年2月28日 23時) (レス) id: ac3c02d033 (このIDを非表示/違反報告)
御羅津魅羽喜(プロフ) - コメントありがとうございました!これからもドラマに沿いながら尊氏とのシーンも増やしていくのでよろしくお願いします! (2018年2月14日 7時) (レス) id: 612b752767 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:御羅津魅羽喜 | 作成日時:2018年2月13日 13時

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