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不思議な夢 ページ37

美尊「・・・いや、私からは言わない方がいい」



美尊ちゃんは言葉を濁してそれ以上言おうとしない。



前にも尊氏が好きな人って話で結局教えてもらえなかったことがある。



どうして美尊ちゃんや菜緒さん達は知ってるのに、私だけ教えてもらえないのだろうか。



けど美尊ちゃんはこれ以上答えてくれそうにないので話を変えることにした。



「じゃあ、宰子さんって?」



美尊「あぁ、宰子さんは旺太郎の遠い親戚の方らしいんだけど、私の見た夢に全く同じ女の人が出て来たのよ」



「どんな夢なの?」



美尊「一週間分の夢なの。事件が起きた2月7日から一週間、私は夢で過ごしてた。それが不思議なことに、夢で起きたことと同じことが現実で起こることもあって。例えば、事件の日。現実ではAちゃんと寛之、旺太郎が怪我を負ってるけど、夢では旺太郎が死んだの。Aちゃんは右腕に怪我、寛之は無傷だった」



「え・・・」



確かにその夢と現実で重なるところはある。



実際に私は右腕に怪我をした。けど、夢でエイトさんが亡くなるなんて。



美尊「それだけじゃない。現実では道成が捕まったけど、夢では犯人は捕まらなかった。それでAちゃんが家で過ごすようになったり。でも現実ではAちゃんは意識不明になっちゃったからそれは夢と違う」



美尊ちゃんは下に視線を向けながら思い出すように言葉を並べる。



美尊「14日に婚約披露パーティーの時のことを会社の役員の人達に謝りに行ったの。その時にお兄ちゃんから婚姻届を出された。私は驚いて会議室を飛び出したんだけど、そこになぜかAちゃんがいて。Aちゃんはお兄ちゃんから私を守るように庇ってくれた。問題はその日の夜」



「問題?」



美尊「お兄ちゃんと寛之が話してるところをAちゃんと盗み聞きしたの。そしたらお兄ちゃんいきなり怒って寛之を襲ったのよ。私は怖くなってその場から逃げたの。でも逃げ込んだ部屋には女の人がいた。私はその人にキスをされて目が覚めたの」



「キスで目が覚めた?」



美尊「そう。それを旺太郎に話したたいきなりどこかに走って行っちゃって。追い掛けたら旺太郎といたのが夢で私にキスをした女の人、宰子さんだった」



いろいろ信じ難いことはあるけど、それは本当に夢だったのかな。



「もしかしたら、美尊ちゃんが夢で見たことは私が今の状態にならなかったら起きてた未来なのかもね」

聞いた記憶→←眠っている間


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設定タグ:トドメの接吻 , 並樹尊氏 , エイト/堂島旺太郎   
作品ジャンル:恋愛
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御羅津魅羽喜(プロフ) - 設定できてなかったんですね!教えて下さりありがとうございます! (2018年3月13日 14時) (レス) id: 612b752767 (このIDを非表示/違反報告)
玄ちゃん(プロフ) - 続編にいっているのであれば、続くではなく、続編にいっていることを書いてくださらないと分かりませんよ??? (2018年3月13日 14時) (レス) id: f00d27de65 (このIDを非表示/違反報告)
御羅津魅羽喜(プロフ) - 上手く話がまとまるよう頑張ります!コメントありがとうございました!これからもよろしくお願いします! (2018年3月1日 7時) (レス) id: 612b752767 (このIDを非表示/違反報告)
SAYA - すごくおもしろいです!応援してます!頑張ってください! (2018年2月28日 23時) (レス) id: ac3c02d033 (このIDを非表示/違反報告)
御羅津魅羽喜(プロフ) - コメントありがとうございました!これからもドラマに沿いながら尊氏とのシーンも増やしていくのでよろしくお願いします! (2018年2月14日 7時) (レス) id: 612b752767 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:御羅津魅羽喜 | 作成日時:2018年2月13日 13時

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