思い上がり ページ2
樹「・・・おい」
驚きつつ顔を上げると斜め前で彼が足を止めていた
樹「・・・どう思った」
「何が、ですか？」
主語のない唐突な質問に私は首を傾げる
樹「陸さんから聞いたんだろ」
そこで彼が何を聞きたいのかがやっと理解できた
私は慎重に、でも思ったことを言おうと口を開く
「正直、かける言葉なんて分からなかったです。何を言ってもただの慰めになる気がしたから。けど・・・聞いたことに後悔はしてません」
静かに聞いていた“樹”はあ眉を顰めた
樹「何で？陸さんの話なんて特に俺らより・・・」
「え？」
樹「・・・いや、何でもない。忘れろ」
「あっ」
背を向けて歩き出す彼を見て、咄嗟に腕を掴んだ
樹「っ触んな！」
「ごめんなさいっ」
力一杯振り払われ、両手がジーンと熱を帯びる
「掴んだことはごめんなさい。けどあなたが何かを話したそうにしてる気がしたから」
彼は僅かに目を見開き、そしてすぐ軽蔑するかのような冷たい表情に変わった
樹「ハッ・・・バカじゃねぇの。そんなことあるわけないから。陸さんが過去を語ったからって俺ら全員が話してくれるとでも思ってる？」
「・・・・・・」
樹「少なくとも俺は一言だって話す気はない。アンタの大好きな北人さんにでも泣きつきに行けば？」
「・・・北人さん？」
彼にはそう見えていたのだろうか
私はそんなに北人さんにベッタリだったんだ・・・
樹「さっき翔吾さんと話してるとこ見かけたからまだいると思うけど」
そう言うと“樹”はまた背を向け、今度こそ行ってしまった
「北人さんと翔吾さん・・・」
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みお(プロフ) - 面白すぎて3作一気読みしてしまいました！お忙しいとは思いますが、更新楽しみにしています！ (2023年4月19日 16時) (
レス) id: 5bc9bdeddf (このIDを非表示/違反報告)
樹Love - お話更新されるのを待ってます！大学がお忙しいと思いますが頑張ってください！応援してます！！！！ (2023年3月8日 17時) (レス) @page6 id: 43198eec5d (このIDを非表示/違反報告)
御羅津魅羽喜(プロフ) - 花恋さん» 待っていてくださる方がいるのは本当に嬉しいです(´；ω；`)更新頑張りますね！ (2021年12月16日 22時) (レス) id: f56862ca7e (このIDを非表示/違反報告)
花恋(プロフ) - 御羅津魅羽喜さん» こんばんは。更新ありがとうございます！私も大学生なので、主様の忙しさはよく理解できます。その中でお話を書いてくださり、ありがとうございます。コメントはただ、「今も主様のお話をして待ってる人間がいるので、いつか帰ってきてください〜」って意味でした。 (2021年12月16日 19時) (レス) @page4 id: e938aee02d (このIDを非表示/違反報告)
御羅津魅羽喜(プロフ) - 花恋さん» お待たせして本当に申し訳ないです・・・大学がもうすぐ冬休みに入るので少し更新できそうです。それに先駆けて今日更新しましたので、ぜひご覧いただけると嬉しいです！ (2021年12月16日 14時) (レス) id: f56862ca7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：御羅津魅羽喜 | 作成日時：2021年6月30日 13時
