殺気 ページ26
ミアSide
カール「黙っていないで答えろ。お前がドジをするような奴じゃないことは分かっている。誰にやられた」
さっきより少しカールさんの声のトーンが下がった。
その変化に気付いてしまった私は信頼できるはずのカールさんに恐怖心を抱いてしまい、手に震えが出てきてしまった。
答えなきゃいけない。
なのにカールさんと、私を見捨てて来た人間の姿が重なって見える。
「・・・岡沢真治さんと、その奥様の夏美さんです」
カール「ほう、アイツらの仕業か。用済みになった途端にとは、随分とナメられたものだ」
そう言ったカールさんは、私が今まで人間に怯えていたのがバカらしいと思えてしまうほどに恐ろしかった。
何をしているわけでもないのに、ヴァンパイアの頂点に立つ王としての風格が感じられてしまう。
私に怪我を負わせた犯人を知って、カールさんは一体何をするつもりなのだろうか？
「あの、カールさん。彼らに何かするおつもりですか？」
カール「さぁ・・・どうだろうな」
答えてはくれない。
それがなぜかは分からないけど、私の言葉で彼を止められるとは思えなかった。
カール「ミア」
「はい？」
カール「私はもう帰る。息子達に“たまには魔界にも顔を出せ”と伝えてくれ」
「分かりました。その時は私も会いに行っていいですか？」
さっきとは打って変わって優しい表情になったカールさん。
カール「もちろんだ。いつでも待っているぞ」
「はい。ではまた近々お会いできることを楽しみにしています」
カール「あぁ。じゃあな」
カールさんは一瞬にして消えた。
瞬間移動の能力を使ったんだろう。
病室で一人になり、左にある窓の外を眺めているとだんだんと眠気が出てきた。
カールさんに怯えていたから精神面が疲れたのだろうか。
カールさんが帰ったらまた来ると言っていたシー君の言葉を気にしながらも、だんだんと降りてくる瞼を上げられず、そのまま眠りについてしまった。
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ゆりか(プロフ) - はい…全部の名前が変更できなかったですm(_ _)m (2020年7月28日 12時) (
レス) id: ce3588ab80 (このIDを非表示/違反報告)
御羅津魅羽喜(プロフ) - ゆりかさん» それはすみませんでした！全部名前変更できていなかったですか？ (2020年4月6日 0時) (レス) id: 9668edea77 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりか(プロフ) - 名前変換できるようにしていただきたいです！！ (2020年4月4日 12時) (レス) id: 1647bd3009 (このIDを非表示/違反報告)
雪綺 - めっちゃ面白いです！続き気になります！(*´∀｀*)頑張ってくださいっ (2019年7月23日 21時) (レス) id: 3c93c243ab (このIDを非表示/違反報告)
りい - 凄い面白かったです！楽しみにしてます(*^^*) (2019年7月18日 19時) (レス) id: 9c315382d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：御羅津魅羽喜 | 作成日時：2017年1月8日 13時
