《DIABOLIK LOVERS》 偽りの姿

長男と次男のケンカ ページ18

ミアSide



医師「ですが骨折なので手術免れませんね。今手術の準備をするので待合室でお待ち下さい」



「えっ今日するんですか？」



医師「状態が悪化する前に手術は受けるべきです」



「・・・そう、ですか。分かりました」



看護師さんに支えられながら診察室を出る。



待合室までゆっくり移動してシー君の姿を探しているとどこからかシー君が駆け寄って来た。



それを見て看護師さんは私の体をシー君に預け、来た道を戻って行った。



シュウ「姉さん、どうだった？」



「それが・・・これから手術を受けなきゃいけなくなって。手術となると時間掛かるし、多分入院もしなきゃいけないからシー君は先に帰って？」



シュウ「いや、俺はどれだけ時間が掛かっても待ってるから」



「シー君・・・」



レイジ「今の言葉は本当にシュウから発された言葉なのでしょうかね？」



「レイ君！？」



突如として聞こえて来たレイ君の声に驚く私と鬱陶しそうな顔をするシー君。



「何でレイ君がここに？」



レイジ「シュウに診察の結果を報告するよう言ったのですが、なかなか連絡をして来ないので自分で確認しに来ました」



シュウ「あー、忘れてた」



レイジ「姉さんの事ですよ？忘れるとはどういう事ですか」



シュウ「診察の結果は姉さんの事だが、報告するのはお前の事だろ。姉さんの事以外覚えている必要性も感じない」



レイジ「この穀潰しが・・・！」



シー君とレイ君が静かにケンカをし始めた。



大声は出さないものの、もの凄く鋭い目で睨み合っている。

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