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家を追い出された少女 ページ1

「ここ・・・何なのでしょうか・・・?」



雨の中ひとり呟く少女は、目の前にそびえ立つ大きな屋敷にただただ不安を抱えていた。



少女がこんな状況になっているのは数時間前・・・



―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――



自分の部屋で勉強をしていた少女。



ドアをノックする音が聞こえ、返事をした。



小父『お前には今すぐこの家を出て行ってもらう』



部屋に入ってくるなり、40代前後の男性はそう告げた。



『えっ・・・どういうことですか?』



持っていたペンを置いてドアの方に向き直る。



もちろん少女は突然そんなことを言われても理解なんてできるわけがない。



小母『聞こえなかったの?今すぐこの家から出て行きなさい』



いつからいたのか、同じく40代前後の女性が男性の後ろから出てきた。



『どうして・・・いきなり出て行けなんて言われて納得できるわけないじゃないですか!』



少女は少々声を荒げた。



冗談、そう信じたかった。



でも二人の目は怖いくらい冷たくて、少女を映してはいなかった。



小父『お前はもう俺達の娘ではない』



『追い出されたって行く当てすらないのですよ・・・?』



小父『ここにいけ』



男性から差し出されたのは二つに折りたたまれたメモ。



ゆっくり開くと、そこにはどこかの住所らしき文字が。



『・・・せん・・・』



震える体で少女は小さく呟いた。



小母『なんですって?』



『信じられません!あなた方なら今までの人達とは違うと思っていたのに!』



受け取ったメモを握りしめて叫ぶ。



小父『お前はもう用済みだ。さっさと出て行け』



冷たく言い放った男性は目に涙を溜めている少女の腕を掴んで部屋から引っ張り出した。



そのまま階段の前まで連れて行く。



『小父・・・様?』



ついに少女の目から涙が溢れた。



それと同時に男性は少女を階段から突き落としたのだ。



『きゃ・・・』



ドドン!!



凄い音を立てて落ちて行った。



小母『家の前にタクシーを止めてあるわ。お金は払ってあるからひとりで行きなさい』



階段の上から見下ろしている女性の口元には、僅かに笑みが滲んでいた。



―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――



涙を拭いながら雨降る外へ飛び出した少女。



渡されたメモを運転手に見せて移動し、現状に至るのだ。

住人との対面→


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作品ジャンル:恋愛
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ゆりか(プロフ) - はい…全部の名前が変更できなかったですm(_ _)m (2020年7月28日 12時) (レス) id: ce3588ab80 (このIDを非表示/違反報告)
御羅津魅羽喜(プロフ) - ゆりかさん» それはすみませんでした!全部名前変更できていなかったですか? (2020年4月6日 0時) (レス) id: 9668edea77 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりか(プロフ) - 名前変換できるようにしていただきたいです!! (2020年4月4日 12時) (レス) id: 1647bd3009 (このIDを非表示/違反報告)
雪綺 - めっちゃ面白いです!続き気になります!(*´∀`*)頑張ってくださいっ (2019年7月23日 21時) (レス) id: 3c93c243ab (このIDを非表示/違反報告)
りい - 凄い面白かったです!楽しみにしてます(*^^*) (2019年7月18日 19時) (レス) id: 9c315382d1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:御羅津魅羽喜 | 作成日時:2017年1月8日 13時

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