86時間 ページ48
透「溶ー！」
バーン！と勢いよくある一室の扉を開ける透子さん。
さっきの話の後、連れて来られたのは事務所の奥の部屋。
透「溶ー！ちょっと頼みたいことあるんだけどー！」
と、ずんずん薄暗い部屋に入っていく透子さん。
溶「うっさい。聞こえてる」
そんな部屋の奥からふらりと人が現れた。
銀色の長い髪に色の白い肌。
白衣と緑のふちの眼鏡の小柄な女の人。
透「あ、いたいた！この子の新しい武器作ってあげてほしくてさ！」
『……え？』
新しい武器？！何のことだ…？！
溶「…その子は？」
透「あ。この子はうちに職場体験に来てる瞬城癒乃ちゃん！」
『！は、初めまして…！』
溶「ども。」
見た目は怖い感じだけど、割といい人そうだな。と、
透「こっちは固液溶。うちのヒーロー達の武器は全部溶が1人で作ってるの」
『1人で？！』
透「そ。溶の個性は液体化、固体化。触ったものを液体にしたり、固まらせる事も出来るの」
溶「生きているものには無効。無機物にしか働かないから、安心して」
と、言ってくれるあたり、すごくいい人なんだなと再確認。
溶「んで。武器って？ざっくりしすぎなんだけど」
透「あ！そうそう！その事なんだけど、この子の武器針でさ………」
と、2人だけで話を進めていく。
私の入る隙はないようだ。
仁「社長に任しといてよ。変なものは作らないはずだからさ」
『あ、はい。心配は然程してないです』
と、2人を眺めた。
透「んじゃ、そーゆうことで頼むわ！」
溶「はいはい。じゃ、邪魔だから」
透「んなー！せっかちだねー！」
ぐいぐいと溶さんに押されて、私達は部屋を後にした。
透「次は、戦う以外の知識も身につけないとね！」
何だか透子さんはすごく楽しそうだな、と思った。
仁「事務所から毎年2人選べるんだけど、今年は癒乃ちゃんしか出してなくてさ。かなり気に入ってたみたいだから、来てくれて嬉しいんじゃないかな」
と、仁さんがこっそり教えてくれた。
それ程期待されていたとは。
期待に応えなくちゃ。
と、拳を強く握った。
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晶(プロフ) - 琥珀さん» ご指摘ありがとうございます。 (2018年6月9日 14時) (
レス) id: d331f215d7 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀 - 53話の相澤先生の台詞のヒーローのところが平仮名になってましたよ (2018年6月9日 7時) (レス) id: 916e8c1e66 (このIDを非表示/違反報告)
オワタ - めっちゃお気に召しました！ (2016年7月16日 0時) (レス) id: 8f905062d1 (このIDを非表示/違反報告)
晶(プロフ) - オワタさん» ありがとうございます！！！お話更新いたしました！！！お気に召すものかどうか…！！ (2016年7月14日 14時) (レス) id: 9384625c7a (このIDを非表示/違反報告)
オワタ - ７５話面白いです！早く、早く轟君！夢主を助けてっ！ (2016年7月13日 20時) (レス) id: 8f905062d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：晶（あき） | 作成日時：2016年6月11日 18時
