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第6話 ページ7
Side You
「でよ、お前俺と来ねぇか？」
こ い つ は 一 体 何 を 言 っ て る ん だ
『お前、人の話を聞いていたのか？』
「おう、でもお前……」
「海、出たいだろ」
確信を突かれ目を見開く
本当は海に出たい、自由になりたい
『でも、出来ないよ…だって』
『明日には、死ぬんだから』
この村には10年に1度生贄の儀式が行われる
生贄になるのは18になった少女
生贄には悪魔の実を食べさせ海楼石で出来た鎖で拘束され祭壇の真ん中に立たされる
『で、舞を踊った後祭壇の中央が開いて…私は海王類の生贄となるって訳』
ヘラりと話すも彼は真剣な顔をする
やだなぁ…同情何て
「お前は、それでいいのか」
それでいいのか、ね
『いい訳無いでしょ、私だって……自由になりたいよ』
『でもね、私が居なくなれば母さんが殺される…私が死んで、母さんが助かるなら』
『私は喜んでこの命、くれてやるよ』
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作者名：徠希 | 作成日時：2017年8月30日 14時
