検索窓
今日:2 hit、昨日:22 hit、合計:203,086 hit

side Y ページ2

「っ・・くそ・・・」

あきらかに重症の太輔と、辛そうなミツ・・
そして、ニカにまで・・

悔しくて、神崎に馬乗りになったまま俺は、ぐっとソイツの胸ぐらをつかんだ
その手が、情けなく震える

「聞こえなかった・・?二階堂君のこと、刺すよ?」

大石が、さらにニカの喉元に刃を近づけた
ニカが、眉間に皺を寄せて、ぐっと唸った


「俺は、いいから!!千賀、わったー!ミツとガヤを早く!!」


ニカが、必死にそう叫ぶ姿を見て、胸がぎゅっと締め付けられた
ドクドクと、鼓動が脳に響く


何が、正しいのか


いつも、俺達を引っ張っていってくれた、
ミツと、太輔の・・
赤黒く溜まる血だまりの中、壊れた様に泣き叫ぶ、今にも消えてしまいそうな二人を見ながら・・

何を守ることが大切なのか・・


そんなの、一番わかっているのに


「っ・・・」

「そうそう、言う通りにしなよ」


神崎をつかんでいた手を、緩めた



こいつらに、屈するなんて・・

だけど・・

大切な仲間を誰一人・・俺は、見殺しになんて・・

できない


「だめ、わったー!」

ニカの叫び声が聞こえた


「っ・・ごめん・・・」



お前には、変えられないっ…

神崎を解放して、それでも、ニカを助け出したらまた・・
そう思った瞬間、けたたましくドアがひらいたのがわかった

side S→←第二章までのあらすじ



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (215 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
477人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ピンクピーチ(プロフ) - あこさま!いつも温かいメッセージありがとうございます!励みにさせてもらってます!!もう少しで幸せな二人編に突入するので、もう少し頑張ります^_^ (2019年11月15日 15時) (レス) id: f1b41ec3ce (このIDを非表示/違反報告)
あこ(プロフ) - こんにちは!更新されるたびに泣きながら読んでます。みんなの心の傷が癒えてふたりがしあわせな時間を早く過ごせることを願ってます。ピンクピーチさまもしんどい部分の更新大変だと思いますががんばってください!応援しております^^! (2019年11月15日 14時) (レス) id: c75777a11f (このIDを非表示/違反報告)
ピンクピーチ(プロフ) - みってぃーさん» はじめまして^_^日課にしていただけて大変光栄です!そして、温かいお言葉!こちらこそ泣きながら読ませていただきます!!これからも、更新励みますので、良ければ読んでやってください★ (2019年11月11日 18時) (レス) id: f1b41ec3ce (このIDを非表示/違反報告)
みってぃー(プロフ) - いつも更新ありがとうございます!毎日更新されているか確認するのが日課になってます。そして、更新された話をここ最近泣きながら読んでいます。作者様の作品はどれも心に刺さるものばかりで尊敬しています。大変だと思いますが更新頑張ってくださいね。 (2019年11月11日 17時) (レス) id: 4e432f1ab1 (このIDを非表示/違反報告)
ピンクピーチ(プロフ) - キスマイさん» ご愛読ありがとうございます!これからは、藤北以外のメンバーの心情も複雑に絡みながら展開していきます…また楽しんでいただけたら、嬉しいです^_^ (2019年10月27日 10時) (レス) id: f1b41ec3ce (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ピンクピーチ | 作成日時:2019年10月23日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。