悪食９ ページ10
月山side
月「A！」
二週間ぶりに見た彼女はとても痩せ衰えているように見えた。
抱きしめようとするが金木君に止められる。
金「じゃあ…Aに聞きましょう」
月「っ…ああ」
目の前にいるタタラは余裕とばかりに腕を組んで微笑んでいる。
貴「あ…あの」
Aは僕を見ずに下を向いたまま、
貴「タタラと…帰ります」
違う答えを呟いた。
その言葉に僕は言葉を失う。
そのままタタラはAの手を引きあんていくの入り口の扉を開けた。
貴「さようなら…」
月「な！
なんで僕を！？」
何かあるんだろ？
金「Aちゃん！？なんで！」
霧「何があったんだよ！」
芳「何かあるなら…話してくれないかな？」
そう、
僕らの疑問点。
彼女がタタラを選んだことじゃない。
Aが俯いていたのは僕の顔を見たくなかったわけじゃないようだ。
彼女の顔には沢山のあざがあった。
半喰種なのに、回復力が早いはずなのに彼女の傷は生々しい。
おかしい。
誰もがそう思った。
貴「私は…うっ…」
何かを喋ろうとした途端シュパンッと音と共に切り裂かれるAの首。
元凶はタタラ…こいつだ。
貴「ごめんなさい…っ」
どちらに謝っているのかわからない。
月「A！理由を教えてくれ！」
出て行こうとする彼女の腕に手を伸ばす。
けれどその手は振り払われ、
それと同時にバランスを崩したAは真っ逆さまに地面へと叩きつけられた。
地面に広がる赤い血だまり。
僕はタタラを抜かしすぐさまAに駆け寄る。
周りには人はおらず騒ぎにはならないようだ。
Aを抱きかかえ二階へと上がる。
芳「このくらいの怪我は大丈夫だよ。
あと五分もしないで目をさますだろうから」
店長がそう言うものの心配で仕方ない。
タ「…Aが選んだんだ。
良いじゃないか俺に寄越しても」
月「黙れ」
タ「フッ…負け惜しみか？」
嘲笑してくるタタラが無性にイラつき胸ぐらをつかんだ。
月「情を交わしてないだろうな？」
タ「馬鹿か、
男女二人きりというならすることは一つしかないだろう？」
月「っ！？」
タ「しかし経験済みか？」
月「なっ…」
タ「ああ、暴行されたと聞いたな」
月「だま「ん…あれ…？」A！」
Aは体を起こし。
貴「お腹が空いた」
と呟いた。
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渚(プロフ) - さなさん» やっとログイン出来たので記念編として今日から更新します！タタラさんとのオチも書かせていただきますね〜！ (2018年4月10日 20時) (
レス) id: b85cd0b74a (このIDを非表示/違反報告)
渚(プロフ) - 名無しさん» ありがとうございます、やっとログイン出来たので記念編を書こうと思います！！ (2018年4月10日 20時) (レス) id: b85cd0b74a (このIDを非表示/違反報告)
さな - なんか、月山さん好きでこの小説読ませて頂いたのにタタラさんに惚れましたわｗｗｗタタラさん切ない、、素敵な小説でした！タタラさん落ちも見たいなー (2017年3月30日 1時) (レス) id: 17b73b6934 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - とても感動しました。エトが結婚式に来た時に涙が...人を泣かせる事の出来る物語が書けるって羨ましいです。これからも頑張って下さい。応援してます。 (2016年3月29日 9時) (レス) id: dfa230fb2a (このIDを非表示/違反報告)
桜果(プロフ) - 泣きましたわ(´;ω;`)ﾌﾞﾜｯ (2015年10月3日 21時) (レス) id: 8c1145e0ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：渚 x他2人 | 作成日時：2015年3月20日 16時
